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【本人降臨】『THE ALFEE』の高見沢俊彦さんに「ギターとは何か?」聞いてみた / 答えが王子すぎて夢見る乙女になるレベル!!

2016年7月25日

ギターなし
突然だが、王子と言えば誰を思い浮かべるだろうか? ハンカチ王子、ハニカミ王子、クリエイターの広井王子さんなどなど……様々な王子がいるが、個人的には王子と言えば『THE ALFEE』のギタリスト・高見沢俊彦さんが元祖だと思う。

デビューから42年目を迎えた現在、THE ALFEEはもちろん、ソロでも精力的な活動を展開している彼。その中心には常に揺るがないギターへの愛がある。今回は、500本以上のギターを所持する高見沢さんにとって「ギターとは何か?」ということをテーマにインタビューを行った。

・初の試みであるオーケストラとのセッションで得たもの

2016年6月29日にクラシックコンサートの映像を発売した高見沢さん。このコンサートは、今年2月21日に「渋谷Bunkamuraオーチャードホール」にて、指揮者の西本智実さん率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラと共演したもの。曲目はすべてクラシックのナンバーで固められた異色のコンサートであり、彼自身にとっても初の試みだったという。

ロックバンドとオーケストラの大きな違いの一つに「バンドには指揮者が存在しない」ということが挙げられるが、そういう環境の中でギタリストとして苦戦することはなかったのだろうか? まずは、この時のコンサートについて聞いた。

──オーケストラとの共演でバンドだけより難しかった点と楽だった点を教えてください

高見沢さん「楽なことは一切ないよ(笑)今までポップ、ロックの世界で42年やってきたけど関係なかったね。完全に別物だった

──どういった点が難しかったですか?

高見沢さん「やっぱり普段指揮者に合わせて演奏することがないし、特にクラシックってアクセントが独特で、ピアニッシモからフォルテッシモまでの強弱の流れに合わせるのが難しかったな。

最初、西本さんから話が来た時は、クラシックの表現に興味があったんで受けたんだけど、『こんなのやりたい』って送られてきた譜面を見た瞬間倒れたね(笑)見たことないくらい複雑な譜面だった」

──複雑と言うと?

高見沢さん「まずロックやポップスだと、ギターの場合コードがあるじゃない? クラシックではそのコードという概念がないんだよ。すべてメロディーなんだよね。で、そのメロディーが重なり合ってハーモニーになる。

おまけに、クラシックの譜面だからエレキギターのパートがないんだよね。だから、クラシックの曲を自分なりに解釈しなきゃいけない。ヴァイオリンとかチェロのフレーズをどうやって表現するか……とかね。それが凄い大変で、久しぶりにギター練習しちゃった(笑)」

──それは厄介ですね……。

高見沢さん「あと、一番求められたのは、譜面に書いてあること以外……ロックギター独特の即興性だった。ただ、西本さんはどんどん譜面からはみ出てくれって言うんだけど、はみ出ようがないんだよね。

最初は、ヤベーとこ来ちゃったな~って思ったんだけど、本番ではもう覚悟を決めて自分なりの解釈でやったよ。いろんなライブをやってきたけど、今回のセッションは興味深かったね」

──なるほど。そんなライブではヴィヴァルディの四季から『夏』を演奏されてますよね。ライブの季節的に普通『春』かと思うのですが、この選曲の理由は何でしょうか?

高見沢さん「まず、西本さんから四季をやりたいって連絡が来て、俺は有名な『春』をやるのかと思ってたんだよね。じゃあ、送られてきた譜面を見たら『夏』だった。それで『夏』を聞いてみたら “これギターでやんの?” みたいなエライ速弾きなのよ(笑)

1音1音コピーしていって試しに弾いてみたら、完全にメタルになってさ。西本さんとしては、ギタリストとやるんだったら個性を際立たせたいっていうイメージがあったらしくて、結果的には四季のセッションは面白かったね!」

高校生時代によくディープ・パープルとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のライブ音源を聞いていたという高見沢さん。今回のクラシックセッションは、ギターに対する憧れの原点に立ち返るものになったという。500本以上に上る所持ギターの本数は、そんな彼のギター愛の表れと言えるだろう。

しかし、500本とは……軽く狂気を感じる数字だ。何が彼をそこまで駆り立てるのか? そして高見沢さんは500本ものギターの区別はついているのか。さらにグルーヴするインタビューの末に出たマジ王子な回答は次ページで!

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

【本人降臨】『THE ALFEE』の高見沢俊彦さんに「ギターとは何か?」聞いてみた / 答えが王子すぎて夢見る乙女になるレベル!!(その2)


高見沢さんのギターコレクションは、ヴィンテージからアーティストモデル、フェンダーからESPまで多岐にわたる。コンサートツアーでは、彼のギターだけで、11トントラックを5台使う大所帯になるという。そんな大量のギターの中で使用する1本を選ぶ基準とは何なのだろうか。

──曲で使うギターは何を基準に選んでいるんでしょうか?

高見沢さん「基本は曲に合わせて音色で選んでる。だけど、ツアーも10本くらいコンサートをやると、自分の中で刺激を求めたいからこのツアーで使ってないギターに変えたりもするよ。あと、会場によって音の鳴りが違うから、ストラト系とかレスポール系とかギターの性質を考えて変えたりもするね」

──すべてのギターの個性を覚えているんですか?

高見沢さん「大体は覚えてるよ。レスポール、ストラトって大体個性が分かりやすいのと、カスタムショップとビンテージでも違うからね。あと、ESPのヤツは自分で作ってるから、大体音のニュアンスは把握してる」

──コレクションを整理してて「こんなん持ってたんだ!?」っていうこととか……

高見沢さん「それはあるあるある! 去年、500本を記念して持ってるギターの本(高見沢俊彦 Guitar Collection 500)を出したんだけど、それ見てたらこんなのあったんだ……って(笑)そういう時はうれしいね。隠し財宝を見つけたみたいで」

──アーティストモデルのギターもたくさん所持されていますね。ジョン・サイクス(洋楽ハードロックギタリスト)は僕も大好きです。

高見沢さん「カッコいいよね! 俺、ジョン・サイクスが加入した『シン・リジー』(80年代ハードロックバンド)のライブを渋谷公会堂で見たことあんの。その時、金髪を振り乱してブラックビューティー(ジョン・サイクスのギター)を弾く姿が衝撃でさ。誰かのモデル買う時ってそういう憧れっていうか、アーティストに対するリスペクトがあるかもしれない

──最近のギタリストで気になっている人はいますか?

高見沢さん「アメリカの『ヴィンテージ・トラブル』っていうバンドのギタリストかな。曲調は60年代っぽい古い感じなんだけど、ちゃんと今風になってるんだよね。ウマい人っていくらでもいるけど、個性がある人って少ない。カッティング1つでも、アイツがギター弾いてるってわかるようなオリジナリティーがある人にハマってるかな」

──『ヴィンテージ・トラブル』はバンド然としたバンドですが、世界ではEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が流行ってギターレスのバンドも多く、日本の若いバンドでギターソロを弾くギタリストってだいぶ少なくなった気がします。こういった現状をどう思いますか?

高見沢さん「まあ、表現方法の違いだから別に悪いとは思ってないよ。ただ、俺はギターを持ってる以上はソロを弾いてほしい。そこに個性って出るからさ。でも、ホントないよね」

──なぜ、ギターヒーローを目指す人がいなくなったんでしょうね?

高見沢さん「個人的には、日本の音楽的状況が熟成してきた証拠のようにも思ってるんだよね。昔、俺たちの頃は洋楽しか見本がなくて、そこには必ずギターソロがあった。

でも、今の若い人たちは日本のアーティストに影響を受けてたりする。外国を見本にしなくても良いくらいJ POPにオリジナリティーが確立されたってことは、逆に見て良いことだとも思ってるんだよね」

──なるほど。これからのギタリストってどうあるべきだと思いますか?

高見沢さん「やっぱりギタリストである以上、ソロは弾いてほしいね。個性的なヤツ!」

──(笑)! 最後に、高見沢さんにとってギターとは何ですか?

高見沢さん「友達でありパートナーであり……“” だね。自分の中での1つの夢の形。そういった夢をステージでいろんな人に見せてあげたい。だから、エンジェルギターとか変な形のギターとかもいっぱい使うけど、『ギターがこんな形してるんだ!』みたいなワクワク感も味わってほしいな」

以上である! ギターについて語り始めると止まらない高見沢さん。その目は少年のようにキラキラしており、いまだにギターキッズの心を忘れていないようだった。

なお、高見沢さんは今夏8月17日~19日の3日間、ビルボードライブ東京でソロライブ「真夏の夜の夢:Takamiy3Days」を開催予定だ。今回のライブは、場所の雰囲気にも合わせて大人でロマンチックなイメージで作っているという。一体どんな夢を見せてくれるのか? 高見沢俊彦ファンは、見逃せない内容になること間違いなしだろう。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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