冷凍庫から出したアイスがカチカチなことってあるよな。全然スプーンですくえなくて、採掘でもしてるのかって気分になっちまう。しかし、タカタレムノスから発売されている「15.0%」というアイスクリーム用スプーンを使えば、なんと楽々にアイスをすくうことが出来るらしい。なにそれ欲しい。
ここで私(あひるねこ)の頭にある疑問が浮かんだ。このスプーンは、常軌を逸した硬さのアイスにも有効なのだろうか? サファイアを越える硬さに到達したという、あのアイスである。そう、日本が誇る井村屋「あずきバー」だ。この2つが激突した時、一体どちらが勝つのか? 死闘が今、始まる。
・手の体温を利用
まずは、アイスクリームスプーン「15.0%」を購入しないと始まらない。定価は税込3240円と、スプーンとしてはかなり高価だ。なんでもアルミの熱伝導率の高さを利用し、手の体温をスプーンに伝えることで、アイスを溶かしながらすくうんだって。なんかスゴイぞ。
・「15.0%」の能力
まずはバニラアイスで試してみよう。アイスにスプーンを入れた時は、正直そこまで普通のスプーンとの違いを感じなかった。しかし、すぐにある変化を感じ取ることになる。
スプーンの持ち手がどんどん冷たくなってきた。もうキンキンだ! すると、私の手の熱が伝わっているのだろう。すくったアイスが、溶けかかったようなイイ感じの食べ頃になっている。なるほど、こういうことか!
自らの体温を力に変えて使うスプーン。なんだか、ジャンプのマンガに出てくる武器にありそうな設定だが、名前が出てこない。しかしこれなら、あの「あずきバー」に勝てるかもしれないぞ……!
・世界最硬
そして、遂にあの悪魔が姿を現す。その圧倒的な硬度はもはやオリハルコン。これこそ人類の英知が生み出した究極のアイス・モンスター。あずきィィィィイイッッッ! バーーーーーッ!! 今日も一段と硬い。ある意味、うらやましくなるような硬さだ、ある意味な。
・「あずきバー」 vs 「15.0%」
それでは、両者に戦いを始めてもらおう。ルールは簡単。「あずきバー」を横にして置き、「15.0%」ですくう。それだけ。「15.0%」の実力なら、「あずきバー」だってサクッとすくえるはずだ。下手したら貫通するかもしれない。「あずきバー」は耐えることが出来るのだろうか?
・開戦
横たわる悪魔「あずきバー」に、「15.0%」を突き立てた! あの鋼のようなボディーに、スプーンがわずかにだが入り込んでいる。先制攻撃は成功だ。あとはこのまま、グイグイと押し込んでいけば、「あずきバー」といえどひとたまりもあるまい。
しかし、やはり「あずきバー」もそう簡単に落ちてはくれなかった。スプーンがそれ以上なかなか進まないのである。世界最硬は伊達じゃない。うおおおお「15.0%」よ、おれの体温を全部くれてやるぜぇぇぇぇ! 燃やし尽くせぇぇぇぇええ! バーニング!! だぁぁぁぁぁ!!!
やべえ、全然削れない。硬すぎ。「あずきバー」、硬すぎ。結局、スプーンの上にはわずかに削れたアイスがちょこんと乗っていた。死闘は、ここに幕を閉じたのである。
・「あずきバー」最強
「15.0%」の実力は間違いなく本物だった。並のアイスなら、たちまちすくわれてしまうだろう。しかし、今回は相手が悪かったようだ。その強さ、まさに鬼神。私は「あずきバー」の恐るべき力を再確認したのであった……。熱い戦いに汗が出たな。さて、アイス食べるか。
参考リンク:15.0%、井村屋「あずきバー」
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼アイスクリームスプーン「15.0%」(税込3240円)
▼手の体温をスプーンに伝えることで、アイスを溶かしながらすくう
▼普通のスプーンですくってみた
▼「15.0%」を使ってみる
▼スプーンの持ち手がどんどん冷たくなってきた
▼たしかに軽い気がする
▼すくったアイスが、溶けかかったようなイイ感じの食べ頃に!
▼世界最硬「あずきバー」
▼奴が来る……
▼降臨!
▼「あずきバー」 vs 「15.0%」、開戦
▼「あずきバー」、硬すぎ
▼死闘は、ここに幕を閉じた