ロケットニュース24

【誰も知らない伝統レシピ】砂糖を一切使わない「すき焼き」が激ウマ! これに慣れてしまうと普通の甘ったるいすき焼きが食べられなくなる

2016年5月30日

nosatosukiyaki

ひとくちに家庭料理といっても、その家だけに代々伝わる独自の料理というものがある。子供のころは一般的な料理だと思っていたのに、大人になってからハッと気づく。ウチだけだったんだ……と。名前こそ同じなのに、違う料理だったのか……などと!!

そんな “ウチだけだったんだ” 的な家庭料理を紹介するのが、先月から始まった「誰も知らない伝統レシピ」のコーナーだ。記念すべき第2回は、私(GO羽鳥)の家に代々伝わる人気メニュー『砂糖を使わないすき焼き』をご紹介したいと思う。

・レシピ『砂糖を使わないすき焼き』

材料(1〜2人ぶん)
・牛肉:なるべくいいやつ。200グラム。
・牛脂:お肉屋さんやスーパーでもらおう
・豆腐:1丁
・しらたき:糸こんにゃくでもOK
・ほうれんそう:春菊でもOK
・ネギ:1本まるまる
・お好みでキノコ類:良いダシがでるぞ!
・お好みで他の野菜:私はニンジンを使用
・たまご:食べる時に使用
・酒:300cc
・しょうゆ:100cc
・みりん:大さじ2

・砂糖を使わないすき焼きのつくりかた

その01:野菜を切っておく。

その02:ナベに牛脂を入れて油を出し、しらたきを炒めて臭みを取る。

その03:酒300cc、しょうゆ100ccを投入。この分量でなくても3:1の割合でOK。あとはみりんを大さじ2入れて、豆腐も入れてグツグツ。味を染み込ましてしまおう!

その04:野菜類を次々と投入。真ん中辺りに、主役の肉が入る舞台を開けておいて、トップバッターの牛肉を少しだけ入れてダシを出す。グツグツ。

その05:続いて、主役である牛肉をバシバシと投入。おわり! 溶き卵にくぐらせて食べよう!

──以上である。

ポイントは砂糖は無論、水すら使わないこと。しらたきや豆腐、野菜などから水分が出るうえ、牛肉の出るダシも100%味わいたいので、薄める必要なんて一切なし! ダシ&ダシ&ダシを、タマゴでチュルーンと包み込み、パクリと口に入れてみると……

ズガーンとド真ん中ストレートに、食材の味がバシーンと来る! 食材という名の選手たちが、酒&しょうゆ&ダシという厳しい世界で武者修行をし、タマゴという名のスーツを身にまとって、さっそうとジェット機で凱旋帰国するような感じである。どうかみなさんも味わって欲しい。本当に美味いんだ! ごはんにかけても美味Cぞ!!

・砂糖ありのすき焼きが食べられない!

まさしく一切の「甘え」がない、直球すぎるこの「砂糖なしすき焼き」を食べて育った私は、成人になって “一般的なすき焼き” を初めて食べた時、心の底からビックリした。甘すぎる! これは何かの間違いだろう……と、しばらく本気で思っていた。

しかし、どのお店で食べても、すき焼きは甘かった。「すき焼きのダシ」的な商品を買って試してみるも、震えてしまうほどに甘かった。吉野家ですき焼き的なメニューが登場した時も、やっぱり甘すぎて食べられなかった。そして初めて気がついた。

「すき焼き=甘い」が王道で、ウチのすき焼きは邪道だったのか……と。

しかし、そんな「砂糖なしすき焼き」の写真をSNSにアップしてみたら、「うちのすき焼きも砂糖を使いませんヨ〜」という人がいたので少し安心した次第。もしかしたら、「砂糖なしすき焼き派」の家庭も、ものすごく少数ながら存在するのかも\(^O^)/

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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