テニスの試合を観戦する上で絶対に守らなければいけないマナーに「静かにする」というものがある。これは選手の集中力を妨げないようにするためで、もし会場がざわついていたら主審は「プリーズ」と静粛を促す。
コンマ数秒のやりとりで勝敗が分かれるテニスは、なんと言っても選手第一。当然、ボールボーイも速やかに行動するものだが、先日の試合で珍しいアクシデントが起きた。というのも、まるで「ダルマさんが転んだ」のようなシーンが見られたのである!
・スペインで行われている大会での一コマ
そのアクシデントが起きたのは、2016年4月18日から24日まで行われている「バルセロナオープン」の1回戦。テイムラズ・ガバシビリ(ロシア)vs ニコラス・アルマグロ(スペイン)の試合のことだ。
・どう見ても「ダルマさんが転んだ」
はたして「ダルマさんが転んだ」は、どのようにして起きたのだろうか。動画「2016 Barcelona Open BancSabadell: Ball boy collision」を再生してみると……こ、これはまさしく!
アルマグロがボールを選び、いざサーブ。ボールボーイも急いで所定の位置へ戻ろうとしたその時! なんとボールボーイは足を滑らせ転倒し、そのまま壁に顔面から激突! 静かにしなければいけない中、「ドスン」という音がコートに響き渡ってしまったのである。……ところが!
・無事で何より
転んでもタダでは起きなかったのがこの動画だ。ボールボーイは尋常ではないスピードですぐさま起立すると、アルマグロが振り向いた時には、何事もなかったかのようにしているではないか。そう、そのタイミングがまるで「ダルマさんが転んだ」のようだったのだ。
あまりの絶妙さについ笑ってしまうシーンだが、ボールボーイが笑顔で微笑んでいることから無事な様子で何より。また、試合にも支障がなく幸いであった。ちなみに試合は、ガバシビリが2−1で勝利している。