伝説のロックバンドとして70年代に活躍し、いまだに世界中の音楽に多大なる影響を与えるバンド「レッド・ツェッペリン」。彼らの代表曲のひとつに『Stairway To Heaven(天国への階段)』が挙げられる。ロックを知らない人でも、一度は耳にしたことがあるはずのこの曲。イントロ部分のギターのアルペジオがとても印象的なのだが、この曲を巡って、2016年5月に裁判が行われることが判明した。
以前から曲が似通っている点を指摘し、盗作ではないかと訴えていたあるバンド関係者と、メンバーは法廷で争うこととなった。はたして、裁判の行方はどうなってしまうのだろうか?
・盗作を指摘
訴えを起こしていたのは、アメリカの「スピリット」というバンドの関係者だ。このバンドの曲『Taurus』のイントロ部分と、天国への階段のイントロ部分が似ていると主張し、盗作ではないかとして2014年にロサンゼルスの裁判所で訴えを起こしていた。
2曲がよく似ているという指摘は、海外のロックファンの間でも広く知られており、検証する動画がいくつも上がっている。その動画で曲を聴き比べてみると、たしかに似ている気がする。
しかし8分もの曲(天国への階段)の一部分しか類似していないことや、イントロのコード進行は古典的なものであるとして、ツェッペリン側は反発。裁判によって、この争いにいよいよ決着がつくことになりそうだ。
・もしも盗作となったら……
もしも盗作であるとする判決が下されたら、ロック史における非常事態だ。世界的に影響を与えた名曲が、まさか約半世紀の時を経て、盗作ということになってしまうのか? 裁判の今後が気がかりである。
参照元:YouTube、NHKニュース、AFPBB NEWS
執筆:佐藤英典