年間ベストゴールではないのか。2016年に入って2カ月も経っていないが、そんな声が聞こえてきてもおかしくないほどのビューティフルゴールが決まった。しかも聞いて驚くなかれ。それは女子サッカーでのものだ。
どれくらいスゴいのかというと、スローで見ないと何が起きたのかわからないくらいスゴい。一体、どのようなゴールだったのか。さっそく、動画「WNT vs. Costa Rica: Christen Press Goal – Feb. 10, 2016」でチェックしてみよう!
・リオ五輪予選でのゴール
そのゴールが生まれたのは、2016年2月10日に行われたリオ五輪予選「アメリカ vs コスタリカ」でのこと。決めたのは、アメリカのクリステン・プレス選手(12番)。昨年引退した伝説・ワンバックの後継者とも言われている選手だ。
・一連の流れ
4−0とアメリカリードで迎えた後半37分。その瞬間が訪れたのだが、流れを簡潔に文章で表すと次のようになる。
左サイドからクロスが上がる → プレス選手は右足のアウトサイドでトラップ → 自身の背後を通す絶妙なタッチ → トラップの反動で自分もクルッと回転 → 相手を置き去り → 冷静にコースを狙ってシュート!
あまりに速い流れのため、一瞬何が起きたのかわからないほどのスーパープレイ。クロスが上がり、気がついたらプレス選手がフリーの状態になっていた……と言えばしっくりくるだろうか。それくらいプレス選手のボールコントロールは完璧なものだった。
・アメリカが勝利
なお試合は、プレス選手のゴールでダメ押し中のダメ押し点を奪ったアメリカが5−0で勝利。世代交代が進む中、世界ランク1位の強さを見せつけている。2月29日からはアジアで五輪を目指す地区予選が始まる。なでしこジャパンもアメリカに負けてはいられない。