スポーツを見る上で感動し、思わず拍手を贈りたくなるのがフェアプレーの精神だ。スポーツは勝負事であるため勝敗がつくが、相手をリスペクトするスポーツマンシップに則ったプレーは、いつ見ても気持ちがいいものがある。
そんな中、オーストラリアのパースで開催されているテニス大会「ホップマンカップ」で、素晴らしすぎるスポーツマンシップがあったのでご報告したい。一体、どんなプレーだったのかというと……
・ホップマンカップでの一コマ
珍しいプレーがあったのは、2016年1月5日に行われたレイトン・ヒューイット(豪ゴールド)vs ジャック・ソック(米)の試合。レイトン・ヒューイットのサーブが際どい場所に落ちた時のことである。
・レシーバーがチャレンジを要求
動画「Jack Sock v Leighton Hewitt. Sportsmanship at its absolute best」を確認すると、ギリギリでラインに乗っているかどうかわからないファーストサーブが炸裂する。これに対し、審判の判定はフォルト。本当に微妙な判定であったため、サーブを放ったレイトン・ヒューイットも納得し、セカンドサーブに気持ちを切り替える。
が、次の瞬間! なんと相手のジャック・ソックがチャレンジを要求。よほど入っていた自信があったのだろうか。サーブはインだったのではないかと申し出たのである! 仮にそうだとしても、相手のために回数制限のあるチャレンジを使うことはあまり考えられないが……。
・珍しいスポーツマンシップ
もちろん、この申し出にはサーブを放ったレイトン・ヒューイット、そして審判、観客はビックリ。結果としてチャレンジ成功だったのだから、さらに驚かされることになった。温かい歓声と拍手に包まれた会場を見ると、こういう形のスポーツマンシップがあってもいいと思わずにいられない。