いよいよ2015年も残すところあと1週間ほど。忘・新年会シーズンもピークを迎えたこの時期は、少人数であってもお店の予約はしておいたほうが無難なほどに飲食店は賑わっている。しかし、その “予約” に対する感覚が、利用者側と店側では意外と異なるようだ。
以前、飲食店向け予約システム会社の社員が、ブログで「レストランの予約をドタキャンする人は仕事ができないしモテないし空気も読めない」と激白し話題を呼んだが、同じ人物が最近『ドタキャンよりも困ること』について述べている。前回に引き続き、今回も店側の事情を窺(うかが)い知れる内容となっているので紹介したい。
・ドタキャンと無断キャンセルの違い
その飲食店向け予約システム会社の社員が考える『ドタキャンよりも困ること』とは……ずばり無断キャンセル。無断キャンセルと土壇場キャンセルの決定的な違いは、「キャンセル連絡の有無」であることは言うまでもない。店側としては、直前であってもキャンセル連絡があるのとないのとでは、席を解放できるかどうかという点で大きな差があるという。
席を解放できない無断キャンセルの場合、お店はその席を最後まで確保しなければならず、ひいてはお店から売上の機会を奪うこととなってしまうのだ。よく考えればわかることなのに、そこまで意識が回っていなかったという人も、意外と少なくないのではないだろうか。
・無断キャンセルの原因
一方で、ブログの筆者は『キャンセル連絡ができない客側の理由』についても考察している。体調不良だったり、お店自体が混雑していて連絡がつかなかったり、「申し訳ない」という気持ちから連絡をためらってしまったり……などなど。また、こういった諸々の理由の大半に悪意はないと考えているようだ。
しかし、上のように客側の事情に一定の理解を示しつつも、この予約システム会社の社員は「ドタキャンは店の時間と売上の機会を奪い続ける最もダメージを与える行為」だとし、「キャンセルの連絡は早ければ早いほどありがたい」と幹事さんにお願いしているぞ。
・キャンセルせざるを得ない状況になったら
ちなみに、このブログの筆者は子供の急な発熱・入院で予約していたレストランにどうしても行けなくなった際、キャンセルせずに代役を立てたそうだ。仕事柄 飲食店経営者にとっての「予約キャンセル」が何を意味するのかを身にしみて理解していることも影響しているからだろう。さすがに一般の利用者にはなかなか真似のできる配慮ではないけれど……。
“予定は未定” という言葉もあるように、状況が変わって予約をキャンセルしなければならないことも時に起こりうる。しかし、こういった事情を知った以上は、キャンセルせざるを得ない状況になったら、連絡は可能な限り早く、そして必ずキャンセルの一報をお店に入れるよう心がけたい。
参照元:TORETA(トレタ)ブログ
執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.