世代もキャラクターも違えど、誰もが子供の頃に憧れた “ヒーロー” がいるだろう。困った人のところに突然現れては、トラブルを解決して颯爽と去って行く。見返りを求めない完全なる正義だ。
南米コロンビアで撮影された動画にも、まさにヒーローと言える人々が映し出されている。「盲導犬はバスに乗せないでください! 」と言う無慈悲なドライバーに、猛反発する乗客たち。その勇ましい姿がマジでハンサムすぎるのだ!!
・ドライバーの言い分
盲目の男性が盲導犬とバスに乗るやいなや、バスのドライバーが放った一言はこうだ。「盲導犬は木箱に入れるか、バスの荷物置き場に入れて下さい。それでなければ、バス停に置いていって下さい。」
どの選択肢も、まるで思いやりが感じられず、男性が「はい、わかりました。」と快諾できるものではないだろう。
・乗客たちが黙っちゃいなかった!
その様子を見てとっさに行動に出たのは、偶然居合わせた乗客たちである。 “障害者を守る法律” について知識のあった乗客が、ドライバーの行為は法律に違反していると主張。しかし、それでもなお頑(かたく)ななドライバーを説得するために、交通警察が出動する事態に……。
・ドライバー、ようやく反省
説得の末、ようやく自分の過ちを認めたドライバーは、盲目の男性と盲導犬を乗せて再びバスを走らせたのである。これを受けて、当該のバス会社はメディアを通して謝罪し、ドライバーのより良い教育を約束したという。
ハプニングは、いつでも予期せぬタイミングで起きるものだ。そんな時に、とっさに正しい判断をして行動できる人は、そう多くはないだろう。しかし、理不尽に立ち向かう、ひと握りの勇気と正義さえあれば、誰でもヒーローになれる。動画の中の乗客たちが、そう教えてくれた気がしてならない。
参照元:Life With Dogs(英語)、YouTube(スペイン語)
執筆:こやぎ