「キャンピングカーに乗って、自由気ままに旅をしたい」という憧れを持っている人は多いだろう。目的地はその日の気分で、地図を広げて車中泊できそうな場所を探す。ひと眠りする前に満点の星空を眺めながら、ワイルドすぎる旅を自画自賛するなんて……最高だ。
実際、人気はかなり高まっているようで、2014年にはキャンピングカー業界全体の総売り上げが過去最高を記録したらしいのだ。というわけで今回は、キャンピングカーをレンタルしてその魅力に迫りたいと思う。
・1泊2日で2万円
今回、筆者がレンタルしたキャンピングカーの利用料金は24時間で2万円。普通免許で運転可能な人気タイプで就寝定員は4名である。居住空間にはテレビや冷蔵庫も付いており、想像以上に暮らしやすそうだ。レンタカー代と宿代を考えたら、そこまで高くはないだろう。
ただ、トイレやシャワーはないので、立ち寄り湯や道の駅、高速道路のサービスエリアなどを上手に利用しながら旅をしなければならない。レンタルしたその瞬間から、チームワークやサバイバル術が試されるのだ。
・この感動を味わうだけでもレンタルする価値はアリ!
聞くところによると、旅の道中でキャンピングカー同士がすれ違う際には、お互いに手を振って挨拶をするらしい。筆者としては早く手を振りたいが、なかなかそのチャンスは訪れない。確かに12月にキャンピングカーとすれ違う確率は低いのかも……と思ったその時!
遠くから、こちらへ向かってくるのは完全にキャンピングカーだ。車内は「来た来た来たー!」と大興奮。こちらの猛烈な挨拶に気がついて おじいちゃんドライバーが手を振ってくれた時には、感動レベルMAX超え! 車内は謎の大絶叫と大爆笑に包まれていた。
・難点も
ただ、慣れるまではマジで運転しづらい。車高のせいで重心が高くて揺れるし、強風が吹くと飛ばされそうな感覚になる。また、馬鹿みたいに車体がデカいので、狭い路地に迷い込んだ時と、初めてのバック駐車の緊張感はハンパじゃない。
それでも、困難を乗り越えた後に、旅先で買った食材をテーブルに並べて、作戦会議という名の宴会をすれば、全ては最高の思い出になるだろう。
・ベッドもあるけど
夜は、キャンピングカーの象徴ともいえる「運転席の上の突き出した部分」が就寝スペースになっているので、ここで寝袋を使ってワイルドな眠りにつくことができる。寝袋の中は想像以上に熱がこもり、寝ている間に寒さで目を覚ますことはなかった。
・活用方法は無限だ
最近では、キャンピングカーを釣りや野外フェスで利用するという人も多いようだ。また、災害時の避難手段や避難場所としても見直されているという。確かに活用方法はいくらでもある気がする。
機会があれば、ぜひキャンピングカーの旅に出かけていただきたい。仲間との絆も深まり、ディープな旅の思い出を作ることができるはず。旅が終わった頃には、きっと少しだけワイルドになっていることだろう。
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼外観
▼中は想像以上にキレイである
▼居住スペースの電源スイッチはこちら
▼最初は慎重に運転しよう