サッカーには語り継がれる伝説のプレーがいくつか存在する。例えばマラドーナの5人抜き、ロベルト・カルロスの弾丸フリーキックなどが有名だが、ある意味記憶に刷り込まれているのは、コロンビアのGKイギータが繰り出した「スコーピオンセーブ」であろう。
1995年9月6日、イングランド vs コロンビアの試合で誕生し、伝説となっている同プレー。普通にセーブできるはずなのに、あえて前方向にジャンプしてエビ反り状態でカカトセーブした姿は今見てもスゴいが、海外に完全再現したゴールキーパーがいたのでご報告したい。
・南アフリカで再現される
見事なスコーピオンが披露されたのは、南アフリカで行われたカイザー・チーフスFC vs ムプマランガ・ブラック・エイシズFCの試合でのこと。大技に挑んだのは、カイザー・チーフスの GK イトゥメレング・クーン選手だ。
・完璧な再現度
気になるのは、その再現度。さっそく、動画「Itumeleng Khune ‘Scorpion Kick’ save vs Mpumalanga Black Aces」を確認してみると……こ、これは! まさにイギータと瓜二つ! 20年の時を越え、見事なエビ反りからのカカトセーブが完全再現されているぞ!!
プレーが止まっているようにも見えるため、失点するリスクがなかったのだろうが、それにしても美しいスコーピオンだ。もしイギータが見たらどんなコメントをするのだろうか。そちらも気になるところである。
・良い子は真似厳禁
ただひとつ言えるのは、今も昔もスコーピオンをやる必要はまったくなかったということ。実際に試合でやると、監督に干されてしまう可能性があるので、良い子は絶対に真似しないようにしよう。