秋と言えば何だ? 紅葉か……? 文化祭か……? いや、秋ガツオだ! 食欲の秋到来。カツオが旬ならば、カツオ節で出汁をとるそばにとっても旬の季節である。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。晴れた空の下、心地いい風に吹かれて降り立ったのは四ツ谷駅。今回ご紹介する店は、近々名店として名前を轟かせることになるだろう。その名も『四谷 政吉』だ。
私(中澤)が、ここを訪れたのは編集部に届いた一通のメールが発端である。
「立ちそば放浪記で中澤星児さんに是非立ち寄って頂きたいおそば屋さんがありメールいたしました。東京の四谷にあります『四谷 政吉』という立ちそば屋です。
週に1度はここでつけそば(おすすめは小海老天つけそばです)を食べるのですが、最近店内に貼ってある貼り紙を読んだ処、どうやら江戸で初めてそば屋が誕生した場所にこの店はあるらしく、しかも偶然っぽいんです。(中略)記事にせずとも一度そば好きな中澤さんに食べていただければ幸いです(投稿者:Tさん)」
リクエストをいただきありがとう! というわけで、お店にBダッシュで行くことにした。しかしこのお店、Bダッシュどころかそのまま空にテイクオフしてしまいそうなくらい色々ハイブリットだった。
・めっちゃオシャレな外観
お店があるのは、JR四谷駅から徒歩2分くらいの「しんみち通り」だ。さらっと見ただけでも洋食レストランから和食までおいしそうなお店がひしめき合っている。クッパにたどり着くまでにハンマーブロスが一杯いるような感じだ。気を抜いたらハンマーブロスにやられて、クッパまでたどり着けない。
そんな中、なんとかたどり着いたクッパ城、もとい四谷 政吉……めっちゃオシャレ! 軒先はオープンカフェみたいになっていて開放感抜群である。
・そばとつゆの計算されつくしたハーモニー
注文はもちろんメールでオススメされていた「小海老天つけそば(500円)」だ。まずは、そばを一口だけ食べてみる。口当たりが良くスルスル入ってきて、茹で加減も絶妙! もの凄い食べやすい。そのそばに絡むつけ汁がまた良い具合に味が濃くて、そばが進む。そば自体で勝負しようという気概をバリバリ感じる。
・天ぷらもレベル高い
そばのあまりのウマさに存在を忘れそうになっていたが、小海老天も衣サクサクで中はぷりぷり。小海老天 → そば → 小海老天 → そば → つゆ → そばって無理無理これ、食べるの止まんない。大盛り頼んどくべきだった……。
・他のメニューも全部ウマそう
何より、良かったのは昼時なのに空いてたこと。みんなお店にたどり着く前にハンマーブロスにやられてるのかもしれない。マジでボーナスステージ……いや、穴場である。そう言えば、隣の人が注文してた「かき揚げ天つけそば(420円)」も、天ぷらが大きくてコスパが良さそうだった。是非一度食べてみたい。
この店は、そばとつゆがもはや武器になってるので、どのメニューでも勝負できるだろう。ワンコインで味わえるクオリティじゃなかった。立ちそば好きは今すぐ四谷にBダッシュだ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 四谷 政吉
住所 東京都新宿区四谷1-8 ヒロ四谷ビル 1F
営業時間 平日7:00~21:00
定休日 土曜・日曜・祝日
Report:立ちそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.