う、うつくしい……。そう思わずにはいられないプレーが、W杯を目指す戦いの中で生まれた。その舞台となったのは、なんとアジア! 2015年10月13日に行われたロシアW杯・アジア2次予選F組、ベトナム vs タイの一戦でのことだ。
何度見ても美しく、惚れ惚れするようなパスワークから決まったファンタスティックゴールは、動画「FANTASTIC!!! Tiki-Taka play by Thailand」で確認可能。さっそく、チェックしてみよう!
・タイ代表のゴール
そのゴールが決まったのは、0−2で迎えた後半25分。タイ代表はスローインをカットすると、そこから美しいパス回しを始める。すると……アラ不思議! タイ代表が徐々に相手ゴールへ迫ると、ベトナムのディフェンス陣はズタズタ。完全に翻弄されてしまっているではないか。
・チームが連動
できたスペースへ選手が走り込み、連動してトライアングルを形成。フリーの選手が次々とチャンスを生む……そう、タイ代表はまるでFCバルセロナのようなパス回しで攻め込むのである。
チーム全体が動きながら15本ものパスを繋ぎ、最終的にはオフサイドラインぎりぎりから決定的なパスが通ってゴール。アジアのレベルが上がっていることを実感できる連携で、試合を決定づける3点目となった。
・パスワークに定評のあるタイ
この試合、アウェイながら0−3と大勝したタイ代表だが、彼らは2014年末の試合でも秀でたパスワークを披露しているのを忘れてはいけない。自分たちの「やりたいサッカー」が明確で、順調に突き進んでいる印象だ。
もちろん、こういったチームは強い。現時点ではあるが、3勝1敗でグループ首位と結果にも現れているので、その連携は本物といっていいだろう。もし日本代表が対戦することがあれば、彼らのパスワークには警戒したい。