誰にだって、「大多数の人には大したことないかもしれないが、自分にはどうしても出来ないこと」の1つや2つはあるだろう。例えば、本サイトのP.K.サンジュン記者は「人の家のおにぎりを食べられない」のだという。
同じように、私にも「生理的にどうしても無理」なことがある。それはキッチンにある戸棚。あの扉を怖くて開けられないのだ。
キッチンにある戸棚と言っても様々なタイプがあるが、私が言っているのは、流しの上や下に設置されている戸棚。部屋に引っ越してきたら、元々取り付けられているタイプである。自分で購入した食器棚とかではない(それもやや厳しいが……)。
ではなぜダメなのか、その理由を先に言うと、全ての原因はアイツ。キッチンを主な縄張りにしている害虫Gのせいである。つまり、「扉を開けたその瞬間に、黒光りするGが飛び出してくるかもしれない」という恐怖感ゆえに、戸棚の扉を開けられないのだ。
・どう考えてもGが好きな場所
考えてもみてほしい。キッチンに元々設置されている戸棚は、自分で購入する食器棚に比べると、造りといい、匂いといい、何かと粗い。特にシンク下の戸棚は、下水のパイプがズトンと通っているではないか。そんな場所、Gは絶対大好きでしょ……!
「キッチンの上の戸棚を開ける → G空挺団が奇襲」……ありそう! 「下の戸棚を開ける → パイプの回りを徘徊するG機甲師団と遭遇」……十分に起こり得る!!
上のどちらも、Gが大嫌いな筆者にとっては絶対に避けなければいけない事態である。となると、戸棚の扉を開けない、そもそも使わないという選択肢しかなくなるのだ。
・絶対に使わない
だから、私は今まで自宅のキッチンの戸棚に食器や鍋類を収納したことが一度もない。10年以上 一人暮らしをしているが、今まで、そしてきっとこれからもキッチン戸棚はガラガラスカスカである。
では、自分の食器類はどうしているのかと言えば、ステンレスのキッチンラックに水切りカゴや食器ラック、コップスタンドを設置して、そこに置いている。ちなみに、夏はもちろん、冬も同じだ。
・筋金入りのG嫌いは分かってくれるはず
──この話を人にすると、大抵は「意味が分からない」とか「Gはみんな嫌いだけど、そこまでするかね」などとよく言われる。だが、私に言わせれば、みんなGの襲来に対して恐怖心が薄すぎる。平和ボケしているのだ。
G対策は準備が大事。そして、そのために一番シンプルな方法は、キッチンの戸棚をそもそも使用しないこと……ではないか!
だから、筆者と同じくらいGを大嫌いな人(Gに触れるくらいなら、生きたピラニアとディープキスする方がマシと思っているくらいの人)は、きっと共感してくれる……はず! 今まで一度もキッチンの戸棚を使ったことない……よね!?
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼みんな使っている? 怖いでしょ?