ハンガリーの建築学者エルノー・ルービックが1974年に考案し、今でも世界中で愛され続けている「ルービックキューブ」。日本でも1980年代に一大ブームが起きたため、触ったことがない人でも、その存在は知っているだろう。
これまでロケットニュース24では、5.352秒できれいに面を揃えてしまうマシン、さらにはそれを超える5.253秒の世界新を記録した高校生など、ルービックキューブに関するニュースをお伝えしてきた。そんな中! なんとこの度、「7×7×7」のルービックキューブで世界新記録が樹立されたのでご紹介したい。
・オーストラリアの神童が新記録を樹立
「7×7×7」と聞いて驚く人もいるかもしれないが、シンプルなようで実はめちゃくちゃ奥が深いのがルービックキューブ。通常の「3×3×3」だけでなく、片手だけ、目隠し、足などさまざまなジャンルが存在する。
そして「7×7×7」で新記録を樹立したのは、オーストラリアのフェリックス・ゼムデグスくん。彼はさまざまな分野で世界記録を打ち立てているルービックキューブ界の神童だ。
・見ているだけで眩暈がするようなルービックキューブさばき
動画「7×7 Rubik’s cube world record: 2:23.55」には、そんな彼のスゴ技が収録されているのだが……まず「3×3×3」で軽くウォーミングアップしてから「7×7×7」と対面すると、いざスタートだ!
色の並び方を見ただけで方程式を瞬時に導き出したと思われる彼は、一心不乱にルービックキューブを動かしていく。見ているだけで眩暈がするようなルービックキューブさばきで、次々と面を作っていくぞ。
・神の領域
そして開始から2分23秒55後に、彼が机にルービックキューブを置いて記録達成となる。それは、もはや神々の遊び。一般人には理解不能な処理速度である。繊細な指の動き、ルービックキューブが生きているかのような動きは、ぜひ動画で確認して欲しい。
それにしても彼の頭の中では、どのような光景が浮かんでいて、ルービックキューブを組み合わせていっているのだろうか。もし覗くことができるのなら、一度覗いてみたいものである。