今さら言うまでもないが、どうやら結婚しなくても十分楽しくやっていける時代らしい。価値観は人それぞれだし、幸せな独身ライフがある一方、地獄のような結婚生活だってある。なので、このコラムは「結婚した方がいいよ! 結婚万歳!!」 というものではない。
筆者の周辺にも、未婚のアラサー・アラフォー男女が多くいる。そしてその多くが、聞いてもいないのに「あー、結婚してぇ!」「彼氏が欲しい!」と言っているのだ。今回はそんな結婚したい男女に、既婚者として一言物申したい。
・結婚したいのに出来ない2つの理由
知り合いの未婚男女は、なぜかイケメンや美人が多い。もちろん、超カッコいいとか、モデル並みに美人というわけではないが、少なくとも顔が原因で結婚していなかったり、彼氏彼女ができないレベルのビジュアルではない。
既婚者である筆者と飲みに行ったりすると、「結婚してーー!」「誰かいい男いないわけ?」「孤独!!」 とボヤいているのだが、彼ら彼女らに共通していることが大きく分けて2つある。一つは口では「結婚したい」と言いながらもビビっていること、もう一つは諸条件が多すぎることだ。
・臆病になりすぎてる
まず「ビビっている」ことだが、「もうこの歳だから慎重に行きたいじゃん?」という気持ちはわからなくもない……が、知らん! 恋をするとき、人は多かれ少なかれ臆病になるものである。100%理想の相手が現れたとしても、それはそれで不安になるものだし、5年後10年後は、さらにビビるハズだ。
まずはリングに立つ心構えをすべし! リングに上がらなきゃ試合にならない!! 誰だって自分は可愛いし、嫌な思いはしたくない。1人なら傷つくことは少ないかもしれない。1人で生きていくなら、それはそれで構わないが、パートナーを求めるならビビってては始まらない。
・相手に求める条件が多すぎる
次に「諸条件が多い」について。筆者は「誰か紹介してよー」と言われた場合、「どんなのがいいの?」 と必ず聞く。すると「年収は○○円以上で~」「家事も手伝ってくれて~」「ゆくゆくは親と住んでくれて……」などと条件が出まくり止まらない……。何を言っているのか、キ・ミ・た・ち・は!
そんな理想の相手が現れたら、当然好きになる確率は高くなるかもしれない。が、現実を見ろ。今まで現れたのか? これから現れるのか? それともひたすら待つんですか? 筆者はあえて言いたい……そうじゃないでしょうヨーーー! と……。
・大切なことはただ一つ
大切なのは、「好きかどうか?」 であり、つまり「愛しているかどうか?」 だけなのだ。「家事を手伝ってくれるから好きになるのか?」 NO! 好きだから家事を手伝うのだ。「親と住んでくれるから好きになるのか?」 ノンノン! 愛しているからこそ親御さんと住むのだ。順番が違うでしょ! 愛ありきでしょうが!
そんな単純なことを見落として、諸条件だけがダラダラ長くなっている男女は、一回『ひとつ屋根の下』を見返して、あんちゃんの「そこに愛はあんのかい?」 を目に焼き付けてこいと言いたい。
歳を重ねて賢くなり、臆病になるのもわかる。だが、「ビビらずにリングに上がりノーガードで打ち合うこと」、つまり「臆病にならず無心で相手を好きになること」だけが、絶対にして唯一必要だと思うのだ。
……とあたりまえ中のあたりまえ、基本中の基本を偉そうに述べたが、相談を受けるとマジでそう思う。再三になるが、1人で生きていくならそれはそれでいい。だが、「結婚したい」「彼氏彼女が欲しい」なら、条件を付けずに、ただただ無心に好きになれる人と巡り合いなさい!
「どうすれば巡り合えるの?」 と聞かれても困るが、コチコチに凝り固まった諸条件をクリアにすれば、今まで対象じゃなかった人もエリアに入って来るかもよ!! 「具体的には……?」 と言われてもわかりません! 先生からは以上です!!
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.