2006年にメジャーデビューした3人組バンド「いきものがかり」が、2015年5月に通算30枚目のシングル『あなた』をリリースした。現在は25公演の全国ツアーを精力的にこなすなど、その人気は安定感さえ感じさせる。
いきものがかり……。CDが売れない時代にスマッシュヒットを連発し、メディアでもちょいちょい見かけることがある彼女たちだが、一体何がファンを惹きつけているのか? そこで日本武道館ライブに集まったファンたちに、直接その魅力を聞いてきたぞ!
・年齢層が幅広く男女比は半々
「若いコが好きなバンドなんだろうな」筆者はそう思っていた……のだが、会場に到着すると思ったより年齢層が上に広い。パッと見た感じ10代から50代以上までとムラがなく、男女比も半々である。男女比がここまでキレイに半々なのは “Perfume” 以来だろう。
さっそく話を聞いてみると、「歌詞がいい」「曲がいい」「声がいい」と楽曲がいいという意見が多く聞かれた。特に歌詞は前向きな曲が多く「聞くと元気になる」「歌詞に勇気づけられる」という。ご年配のファンも「曲から入った」というから、世代を問わず愛される曲が多いようだ。
・身近な存在
「クセの無さがいい」というファンも多かった。ミュージシャンと聞くと どこか尖ったイメージがあるが、いきものがかりに関しては、それが皆無であるという。ファンが言うには「3人とも歌謡曲思考だから、年齢層が高いファンにも受け入れやすいのでは?」ということであった。
曲にクセがないということは「自然体なところが好き」「カッコつけてない」「シンプルさがいい」という意見にも繋がっており、ファンはそのナチュラルさを「身近な存在」と感じているらしい。
・それぞれの個性
ただ、クセがないからと言っても “味気ない” という意味ではなく、3人それぞれの個性は強く、それがライブなどでは絶妙にマッチしているという。3人に共通しているのは見た目とのギャップで、例えばボーカルの吉岡聖恵(よしおか きよえ)さんは「真面目そうに見えるけど、結構ハッチャけてる」ということだった。
最も多かった意見は「誰でも共感できる」という意見だ。いきものがかりは、本人たちも曲も普遍的であり「スッと心に入ってくる」というのだ。これは簡単そうに見えて、実はハンパなく難しいことである。
・万人受けすることの難しさ
この時代に、メジャーデビューから約10年の間、いきものがかりくらい定期的にメディアに取り上げられ続け、スマッシュヒットを連発しているミュージシャンはそういない。「クセがなく誰でも共感できる曲」、つまり “万人受けする曲” を自然体で提供し続けられることは、ある種の凄味さえ感じる。
どうしてもエッジの効いたもの、刺激の強いものに興味をそそられることが多いが、その中で「いい意味での普通さ」がファンを惹きつけている最大の理由だと感じだ。今後の活躍にも期待したい。
参考リンク:いきものがかり オフィシャルサイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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