ご飯や麺類と共に、日本の食卓を彩るパン。菓子パンや惣菜パンを含めると途方もない種類があるが、基本中の基本……つまりピッチャーでいうところのストレートは、やはり食パンであろう。
ただ余計な装飾がなく、裸に近い状態で勝負する食パンは、インパクトが小さいため「ウマッ!」となりにくいのも事実である。そんな「食パン? まあウマいけどさ」くらいの感覚の人に、ぜひ食べてほしい食パンがあるのでご紹介したい……そのフカフカ具合はマジでヤバいぞ!
・大阪発の食パン専門店
今回ご紹介したい『一本堂』は、なんと食パン専門店である。数々のバリエーションが可能なパンなのに、食パン一本で勝負するとは相当な自信があるに違いない。今回は『御徒町佐竹店』にお邪魔したが、元々は大阪発のお店で、都内にも数店舗を展開している。
『一本堂・御徒町佐竹店』は日本で2番目に古い歴史を持つ、台東区の「佐竹商店街」の中にある。駅でいうと “つくばエキスプレス 新御徒町駅” が一番近いが、JR御徒町駅や営団地下鉄仲御徒町駅からも徒歩10~15分ほどと、歩けない距離ではない。
・厚さを選べる
お店の中はパン屋にしては珍しいカウンター形式で、パンは全て1斤ごとの注文。丸ごと持ち帰ることも出来るが、お願いするとその場で好みの枚数にカットもしてくれる。筆者はプレーン(税込250円)と、一本堂最高級食パン・ゆたか(税込360円)を、それぞれ4枚切りにしてもらった。
さっそく家に持ち帰り食べてみることに。プレーンの方は焼き立てだったので水蒸気がこもらないよう、袋の口を開けたまま提供されるというフレッシュさ。ズシッと重みのあるパンを、まずはどちらもトーストせずにマーガリンだけで食べてみた。
・そのままでもトーストでもウマい
──ンーーーマい! 小麦の豊かな香りが口の中でフワッと広がり、スッと鼻を通り抜ける……なんてお上品で力強い食パン!! 特筆すべきは単に柔らかいだけではないフカフカ具合で、テンピュールを超えた王様のベッド級にフカフカ! 王様のベッドで寝たことないけど!!
トーストにしても当然ウマい。外はサクサク、中はモチモチの二重奏。ピーナツバターを塗って、魚用グリルで焼いてみたが、これまたウマい。好みはあると思うが、フカフカをより楽しめる4枚切りがオススメだ。むしろ、3枚切りか2枚切りでもいいかもしれない。
出来立てということもあり、身も蓋もない言い方をすれば、超ウマいと評判のセブンイレブン「黄金の食パン」よりも断然ウマい。店舗数は限られているが、機会があればぜひ食べてみてほしい。もちろん焼き立てを食べるべし!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 一本堂 御徒町佐竹店
住所 東京都台東区台東3-28-1
時間 09:30~売切れ次第終了
休日 日曜日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼食パン専門店の「一本堂・御徒町佐竹店」だ。
▼1斤ごとの販売で、厚さはその場で指定できる。
▼プレーンとゆたかを購入。
▼こちらはプレーン。焼き立てで水蒸気がこもるため、口は縛らないで提供された。
▼こちらは、ゆたか。一本堂で一番高級な食パンだ。
▼持った瞬間、フカフカだった。
▼まずはマーガリンだけで食べてたが、ウマい!
▼ハチミツをかけてもウマい!
▼続いてトースト。ピーナッツバターを塗り、魚用グリルで焼く。
▼あらいい色ですねぇ~。
▼外はサクッと、中はモチモチ! ウミャー!!
▼専門店の食パン、恐るべし! 機会があったらぜひ食べてみてくれ!!