戦後70年となる今年。終戦から長い年月が経ち、兵士として戦争を経験したことがある日本人は、減少の一途をたどっている。だから、「戦場から生きて帰ってきて家族と再会する時の喜び」と言われても、いまいち実感が湧かない日本人がほとんどだろう。
しかし、この映像を見ると、その時の兵士と家族の気持ちの一端が伝わってくるに違いない。タイトルは「Soldier returns home to surprise family during puck drop」。戦争から帰還した兵士が、家族とサプライズで再会する決定的瞬間映像だ。
・アフガニスタンで任務に就いていたアメリカ軍兵士
まず、その家族について簡単に触れておきたい。兵士の名前は、ダン・アーマンさん。彼はアメリカ軍の兵士として、アフガニスタンでの任務に就いていた。一方、両親の名前は、エイタンさんとロニットさんだ。
そして恐らく、アーマンさん一家はアイスホッケーが大好きなのだろう。プロアイスホッケーリーグNHLのチーム「アリゾナ・コヨーテズ」のシーズンチケットを、ほぼ20年にわたって持っていたという。
・セレモニーに参加要請
そのために、厳密に言うと、そのことを口実にして、両親はある日「アリゾナ・コヨーテズ」の試合に呼ばれることになった。といってもただ試合を観戦するために呼ばれたのではなく、“パックドロップ” という野球でいうところの始球式にあたるセレモニーに参加するよう要請されたらしい。
なるほど、ほぼ20年もシーズンチケットを持っていれば、セレモニーに呼ばれるのは納得できる。なお、“パックドロップ” の “パック” とは、アイスホッケーのスティックで弾かれる黒っぽいアレ。球技ではボールにあたるものだ。
本筋とは関係ないだろ! と思うかもしれないが、そのパックが再会シーンでは重要なので覚えておいて欲しい。
・パックがない!
動画を再生すると、しばらくして1組の夫婦の姿が映し出される。彼らが、エイタンさんとロニットさん。自分たちのことが場内でアナウンスされた後、エイタンさんはカメラの前で大きく両手を広げてポーズ。やはり、セレモニーの重要な役に指名されてうれしいのか、なかなかノリノリである。
ところが、さあいざパックドロップを始めようかと言うときに、肝心のパックがない。「あれ、パックはどこ?」という素振りをエイタンさんが見せた直後、それを持って走ってきたのは……。
・涙なしでは見られない
その後に展開については、実際に動画を見て確認してほしい。ちなみに、この映像を見たネットユーザーは「言葉がない」「ここでタマネギを切ったやつは誰だ?」「本当に感動的な瞬間」などと、動画サイトのコメント欄やTwitter などに書き込んでいる。
とにかく実際に動画を確認すると、ネットユーザーのコメントにもある通り、「誰か近くでタマネギでも切っているのか?」という気持ちになること請け合い。勤務中の場合は、仕事が手に付かなくなる可能性があるので注意して欲しい。
参照元:YouTube、FOX59(英語)
執筆:和才雄一郎