働くお父さんやお母さんにとって、少しツラいニュースが入ってきた。2015年4月の入園募集を始めていた東京都内の認可保育園『とりつだいさくらさくほいくえん』が、付近住民の反対により開園を延期。現在も開園の目途は立っていないという。
なぜ近隣の住民が保育園の開園に反対しているのかというと、朝日新聞の報道によれば「子どもの声による騒音など」が心配なため。それにより反対運動が起き、署名が220人分集まったために開園ができないらしい。
――だが、この『とりつだいさくらさくほいくえん』、調べてみたところ、主要道路『環状七号線』(通称 環七通り)の真横に位置している。そのため、子供の騒ぎ声なんて比較にならないぐらい、自動車の音が朝から晩まで聞こえる場所にあるのだ。
・騒音がもともと多い場所
記者(私)もこの付近をよく車で通るのだが、環七通りのなかでもかなり自動車の通行量が多い場所である。また、付近には小学校や中学校も多く存在し、前から子供がいなかった場所というワケでもない。
また、保育所の出来る前は工場が建設されており、そこからも少なからず騒音は出ていたと思うのだが……。工場の作業音や自動車の騒音より、子供の声のほうがうるさいのだろうか?
さらに言うと、保育所が余っているのかというとそうでもない。『とりつだいさくらさくほいくえん』がある目黒区では待機児童の数が年々増え続けており、一刻も早い保育所の設立が求められているのである。
・子供たちのためにもルールを決めて開園を
騒音以外にも、もちろん保育所ができることで付近の住民は自動車や自転車の運転をより注意しなければならなかったり、送迎の車による問題も起きてくる可能性は少なからずある。
だが、それにより困るのは親だけでなく、子供たちだ。住民もかたくなに反対し開園を止めるのではなく、開園するために保育所に決まりを守ってもらう条件などをきちんと提示し、子供たちを育める地域を作って欲しいと思う。
参照元:さくらさくほいくえん、朝日新聞、Google Map
執筆:なかの
▼場所は環七通りからすぐの、かなり交通量が多い場所にある