2014年1月6日、全国のマクドナルドで新商品「カーリーポテト」が発売された。クルクル螺旋(らせん)状になったポテトちゃん。「珍しい!」と思った人もいるかもしれないが、実はこれ、沖縄では超~メジャーな食べ物なのだ!
沖縄に展開しているファストフード店『A&W』こと “エンダー” では、かなり前からクルクルしたポテトが提供されている。そのため、ネットユーザーの中には「マックがエンダーをパクった」なんてお怒りの声もあげる人もいた。確かにビジュアルは激似……実際のところ、どうなのか比較してみたぞ!
・マックの「カーリーポテト」とエンダーの「カーリーフライ」
マックの「カーリーポテト(320円)」と、エンダーの「カーリーフライ(240円)」は見た目が超ソックリ。これは否定しがたい事実である。エンダーを知る者がパクリ疑惑を持つのも無理はない。
……と、あまり期待せずに食べたところ……おおっ、これは悪くないぞ! マック版は思いのほか柔らかい。そして味は塩以外にも、たっぷりとふりかけられた香辛料がスパイシーでガツっとくる。ビッグマック単品に迫る価格、そして濃い目の味つけのため、ハンバーガーと一緒に食べる気はしなかったが、決して悪くはない!
一方エンダーの方は、衣が厚くサクサクスナック感強し。味はアッサリめだ。なので、バーガーとの相性もいい。単品で食べるならチリソースがたっぷりかかった「チリチーズカーリーフライ」にしても激ウマだ。一緒に飲むルートビアがうめぇ!! 2社のクルクルポテトは見た目こそ似ているものの、味や食感はちょっと違うものだった。
・エンダーユーザー「そもそも比べてはいけないのかも」
……と、筆者(私)は思ったが、カーリーフライを食べなれているエンダーのファンはどう思っているのだろう? 実際にエンダーユーザーに聞いてみたぞ! すると、マックのカーリーポテトの味を「まぁ合格だね」としつつも、
「味はエンダーのほうがうまいと思った。衣がマックより多く、カリッと揚がっていて良い。マックよりも味があっさり。サイドメニューとして、築き上げてきた力と歴史を感じた。
マックはスパイシー感が強し。こいつは前へ出てくる。美味いが、サイドメニューとしては、強過ぎる気がする。ただ冷めた後に際立つガーリック風味は、良いように思う。
でも個人的にはエンダーがうまかった。何よりエンダーで、ルートビアとバーガーでやるカーリーが絶妙なのだ。そもそも比べてはいけないのかもしれない。歴史や思い出は客観性を狂わせる」
──と、アツく語ってくれた。思い入れは人それぞれだが、エンダーユーザーも2社のポテトの違いを感じているようだ。
・一方、『A&W』のカーリーポテトは販売休止に……
マクドナルドの「カーリーポテト」は、業績低迷にあえぐ同社の起死回生の商品だと言われている。Twitterなどを見てみると「マックのカーリーポテトが美味すぎ♪」という声が多数見かけられ、評判は上々のようだ。
しかし、一方でエンダーの「カーリーフライ」は、米国からの供給不足のため2015年1月10日より一時販売休止になるという。マックでカーリーポテトが誕生したのに、エンダーでは休止になるなんて……。エンダーの看板商品のひとつでもあるので、一日も早い復活を願うばかりだ。
余談だが、この悲報を聞いて、頭のなかでホイットニー・ヒューストンの「えんだぁぁぁあぁぁぁいあぁぁぁぁぁ」が流れたことを報告しておきたい。きっと、私だけではないと思う。
参考リンク:A&W
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24
▼ということで、マックの「カーリーポテト」と、エンダーの「カーリーフライ」in沖縄!
▼マックの「カーリーポテト(320円)」
▼柔らかスパイシー
▼こちらはエンダーの「カーリーフライ(240円)」
▼カリカリあっさり! お値段的にもサイドメニューとしての心意気を感じるぞ!! さすがエンダー!
▼……と思っていたら、1月10日から販売休止とは! 一日も早い復活を願うばかりだ