台湾のガイドブックにかならず載っている台湾のポピュラーグルメといえば、まず「ショーロンポウ」、そして「マンゴーかき氷」それから「牛肉麺(ニューロウメン)」ではないだろうか?
その台湾牛肉麺界最大のチェーン店がっぃに……ついに、日本に上陸したぞ! 2014年11月13日に東京・赤坂にオープンした「三商巧福(さんしょうこうふく)」だ。
・「三商巧福」に行ってみたら景色が完全に台湾なのだが
赤坂と言えばTBSがあるオシャレタウンというイメージが強い。一方、「三商巧福」は台湾式ファストフード店だ。そもそも牛肉麺自体がカジュアルな料理である。
1号店が赤坂とか日本仕様にオシャレっ子用の店になっていたらどうしよう、かつて中国大陸では吉野家がオシャレリア充デートスポットになっていたかのように……! と内心ビビリながら行ってみると、台湾とまるっきり同じ看板を発見!! 煌々と光るオレンジ色の看板のおかげで、なんだか台湾にいるような錯覚を覚えてしまった。
・牛肉麺(ニューローメン)とは?
「三商巧福」の看板料理である牛肉麺の起源は諸説あるが、第二次世界大戦後に大陸から持ち込まれ台湾で発展したものだと言われている。
ビジュアルは、油が浮いたラーメンっぽいスープ、うどんに似た麺、そして中華スパイスでじっくり煮込まれた牛肉はマスト。チンゲンサイなどの 茹で野菜がのっていることが多い。味は何種類かあるが、醤油がガツンと効いた旨濃い「紅焼(ホンシャオ)牛肉麺」と白いスープの「清燉(チンドゥン)牛肉麺」がわりとよく見かけられるのではないだろうか。
・サッパリめのお味 / 蘭州ラーメンみたい
「三商巧福・赤坂店」の牛肉麺(630円)はどうかというと……想像以上にサッパリめ! 香りは独特な台湾の屋台のニオイがしていたので、てっきり旨濃い「紅焼」だと思ったのだが、実際はかなりあっさりしていて味がポワワ~ンとしてしている。
終始まったりコックリ。味がないわけではないが、ややパワーに欠けるのだ。でもこの味知ってるわー、どこかで……と思ったら、中国で食べた蘭州ラーメンに似ていた。
・高菜、入れちゃうんですか!?
蘭州ラーメンも好きだが、今は蘭州ラーメンを食べたいわけではない。まぁ、「蘭州ラーメンも台湾牛肉麺の起源だと言われているし、こういうものなのかなぁ」と思っていたが、ふと周りの台湾人客を見るとみんな牛肉麺に高菜をドバドバぶちこんでいるじゃないか。
彼らの動きを見ていると、店の片隅に無料の高菜&豆板醤コーナーがあったのである。 早く言ってくれよぉぉぉぉぉぉ! 私も真似してやってみると、これがウマイ。ポワワ~ンとしていた味がかなり引き締まり、かつ台湾臭もアップしたように感じた。好みはあると思うが、紅焼牛肉麺は好きな筆者としては入れて食べた方が味に緩急がついて好きだ。豆板醤も悪くない。
「三商巧福・赤坂店」ではどのタイミングでどれだけ高菜を入れても怒られない。もちろん量は常識の範囲内での話だが、ここでは牛肉麺は自分で味を調整して食べると良さそうである!
・今回紹介した店舗の情報
店名:三商巧福
住所:東京都港区赤坂3-12-11
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼オレンジ色の看板が目印、牛肉麺の店「三商巧福(さんしょうこうふく)」
▼牛肉麺(630円・税抜)だ
▼肉は中落ち牛カルビなのだ!
▼スープは香りのわりに薄味
▼濃い目が好きな人は高菜&豆板醤で調整してみよう
▼チラシをもらった、台湾風オムレツ(360円)やとんロース(360円)などのサイドメニューは17時以降の提供だ。ランチタイムには限定の180円サイドメニューがあるぞ
▼夜メニューの台湾風オムレツ(菜脯蛋)、台湾式切干大根が入っていて独特!
▼日本にこの看板があるというのが不思議でたまらない、なんだか感慨深いものだ