私（佐藤記者）は、生まれてこのかた40年チョイ、女にモテた試しがない。これまで英国のスーパースター「デヴィッド・ボウイ」のソックリさんになってみたり、人気ゆるキャラ「ふなっしー（さとっしー）」になったりしてみたのだが、なぜか女が寄って来るどころか子供が泣くという信じられない結果になった。
自分はかなりイケメンに入る部類だと思っているので、なぜモテないのか……まったく心があたりが無い。正直言って、日本人の女は男を見る目が無いとも思っている。そのため少子化になったり消費税が増税されたりしている気もするのだが、肝心なことを忘れていた。
・変身したキャラが悪かった
もしかすると、変身したキャラが悪かったのではないだろうか……？ デヴィッド・ボウイは確かにカッコいいが外国人だし中性的なので、日本人にはモテないのかもしれない。また、ふなっしーはカワイイがそもそも人間ではないので、きっと女子からは恋愛対象外なハズだ。
ということは……「日本人のモテる男性」に変身すれば、きっと俺もモテるはず！ しかし私の年齢からすると若いアイドルに変身しても若すぎるし、ちょっとナヨナヨしている感じが気に入らない。やはり男なら、ハードでロックな生き方をしている人物にならなければいけないのである。
・ヒムロックに変身
そこで、われわれアラフォーなら男女ともに憧れるロックバンド「BOOWY」のボーカル、『氷室京介』さんに変身することにした。以前デヴィッド・ボウイに変身させてくれた美容院に行き「氷室京介みたいにしてくれよな！」と頼んでみると……!!!
「またですか!? 怒られないですか？ 大丈夫ですか？」と心配する美容師。日本最高の氷室京介になりきれる男性を目の前にして何を言っているんだと思ったが、そこは大人なので黙って「大丈夫です。俺をヒムロックにできるのは “ONLY YOU” お前だけさ……」と粋な返事をした。
・超かっこよくなった
3時間程度の時間を要したが、見事氷室京介さんに瓜二つに仕上げてくれた美容師に敬意を表したい。編集部の記者に見せると「（売れない）ホストじじいじゃねーか！」と言われたが、黙殺することにした。読者の皆さんはきっと私のヒムロック完コピぶりにびびって惚れてしまうだろうが、あいにくファンレターは受け付けていない。
私ほどカッコよすぎると、きっと女性のファンが大量に集まってしまい、Twitterのフォロワー数も1日で10万人ぐらい増えると思うが、ロックな男にファンは必要ないのだ。もし俺をディスコで見かけても、絶対に “KISS ME” なんて言うんじゃねえぞ……心に火傷をしちまうからな。
執筆：ヒムロック佐藤
イラスト： マミヤ狂四郎
Photo：RocketNews24.
