ディズニーランドに代表されるディズニーパークのサービスは世界で最高のおもてなしだと言われている。ビジネス本になるくらいで、とくに人と接する仕事をする人に参考になるという話である。
そんなお手本とされている「ディズニーのスタッフ=キャスト」は、一体どんなルール下で働いているのだろうか? 海外サイトにまとめられていたので紹介したい。
【ディズニーキャストが守るべき「15のルール」】
1.ゲストからの質問に「わかりません」は言っちゃダメ
2.中の人などいないが、演じるキャラのサインは誰でも同じように書けるようになること
3.プリンセスの身長は5.4~5.8フィート(約164.5~176.8センチ)
4.いつでもパーク内に気を配ること! ゴミを見つけたらすぐに拾う
5.ゴミを拾うときもスマートにすくいあげるように!
6.方向をさすときに「指さし」をしない。指をさすのがマナー違反という文化もあるので、案内は必ず手全体、もしくは2本指で行なう。
7.キャストの名札は全部ファーストネーム。それはウォルト・ディズニーが「ウォルト」と呼ばれるのが好きだったから
8.ヒゲを伸ばすのはNG
9.髪の毛のルールが「眉をそっちゃダメ」「男子は襟足まで」「女子は髪を清潔に整えておくこと」など高校の校則みたい
10.男子は指先より長いツメはNG、女子は1/4インチ(約6ミリ)を超えないこと。なお、マニュキュアは禁止
11.見える部分のタトゥー、舌ピアス、イヤーゲージ(ラージイヤーホール)の禁止
12.メガネをかける場合、ロゴやブランド名入りのフレームはNG
13.SNSで仕事の話をしちゃダメ
14.かつて、ゲストの嘔吐物は、「Protein Spill(プロテイン・スピル)」というコードネームで呼ばれていた。いまは「Code V(コードブイ)」と呼んでいるらしい。
15.ディズニーパークの中には「ディズニー」しか存在しない
――以上である!
いかがだろうか? ディズニー独自のものもあるが、「正直、普通のことじゃないか」と思った人も多いかもしれない。だが、その「普通」が普通に徹底されていることが、素晴らしい接客と評価される理由なのではないだろうか?
なお、今回紹介したのは海外版だが、東京ディズニーランドのキャスト募集のページを確認したところ、数字や細かい部分は異なるものの、身だしなみの規定はほぼ同じであった。
ディズニーのイメージを守り、ゲストを不快にさせないために、見えないところでも大きな注意が払われているようだ。
参照元:guff.com(英語)、東京ディズニーリゾートキャスティングセンター
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24