マリオやドラゴンクエストなどの名作ゲームを輩出し、80年代の子供たちを楽しませた家庭用ゲーム機といえば『ファミリーコンピュータ』。通称ファミコンである。
そんな子供用のゲーム機だと思われているファミコンだが、じつは “お子ちゃま仕様ではない作品” も少なからず存在した。今回はそんなゲームの話を少しだけしたいと思う。
記者（私）が当時小学校低学年だったころ、ファミコンショップで安くなっている中古品のゲームをなけなしのお小遣いで買うのが趣味だった。そんなときにものすごく安い値段で売られていた占いゲーム『89電脳九星占い』を発見したのである。
・衝撃的なことが
まだ子供だったので占いについても相性占いや星占いしか分かっておらず、友達と一緒にゲームを立ち上げた印象は「なんだか難しいなぁ……」というぐらいだったのだが、相性占いをしたときに「な、なんじゃこりゃーーー!!!」と叫んでしまうぐらい、衝撃的なことが起きた。
当時はまだ子供だったため女友達なんて存在せず、いつも男友達と一緒にゲームやらなんやらして遊んでいた。89電脳九星占いをプレイしていたときも横にいたのはもちろん男友達だったため、彼の生年月日を入れて占ったところ、いきなり画面にノイズが入り始めたのである！
・キスをするヒゲのおっさん2人
うお、壊れた？ と思った数秒後、画面に現れたのはなんと、どアップでキスをするヒゲのおっさん二人！ チビッコにはもちろん同性愛なんて概念は無かったので親に聞いてみても「もうそのゲームはやめなさい！」と言われるだけで、心に軽いトラウマを負ってしまった。
ちなみに生年月日を変えて何回やってもおっさん二人しか表示されなかったので、もう一度確かめるべく次の日ファミコンソフトを入れていた箱を探すと、すでに『89電脳九星占い』は処分されていた。ちなみに女性同士でやっても、やはりキスをする女性二人が出て終わったらしい。
