2014年9月26日、ついに別れの時はやってきた。ニューヨーク・ヤンキース一筋20年。チームのレジェンドであり、主将のデレク・ジーター選手が本拠地最終戦となるオリオールズ戦に出場し、有終の美を飾った。
小説家でも書けないような劇的すぎるその姿は動画「Jeter gets walk-off hit in final home game」で確認できる。彼がスーパースターであり続けた理由が凝縮された最終打席をもう一度振り返ろう!
・最後の打席でサヨナラヒット
5−5の同点で迎えた9回裏。1アウト走者二塁、サヨナラのチャンスで打席に入ったのはジーター選手であった。観客が総立ちで期待したのは、もちろん「試合を決定付ける一打」だ。
最後の姿を目に焼き付けようとする観客。最高の雰囲気が出来上がった中で、この日の主役は初球を振り抜くと、打球はライト線へサヨナラヒット! 本拠地最終戦、そして巡ってきたチャンスで自ら試合を決めてしまうこれ以上ないシナリオを演出したのだった。
・別れを惜しむファン
ジーター選手がゆっくりチームメイトの輪に加わり祝福されると、観客からは惜しみない拍手が送られる。ニューヨークファンがジーター選手との別れを惜しんでいるのがよくわかる光景で、試合終了後の様子まで感動的な内容となっている。
・守り抜いたショートへ感謝
また、2:58〜のシーンも必見。ジーター選手は観客に挨拶をしながら20年間守り抜いたショートのポジションへと歩みを進める。そしてその場でしゃがみ込み、祈りを捧げた姿は言葉で表せないほどかっこいいぞ!!
・本拠地最終戦のジーター選手に対するネットの声
「ジーターすごい… さすがだ」
「スターは違うね〜!さすがジーター! 」
「ジーターみたいな世界最高レベルの選手は 終わり方もスーパープレイヤーなんだな マジですげーよ」
「ジーターがみんなの知ってるジーターのまま終わってくれて良かった。やはり役者が違うね。」
「デレクジーター凄いな。 偉大なキャプテンだ。この人いなくなったヤンキースがどうなるのか、ちょっと想像つかない。」
「ジーター今年で引退するのに本拠地最終戦でサヨナラヒットとか半端ないでしょ役者が違うわ笑」
などと、ジーター選手を讃えるコメントが相次いでいた。まさに「役者が違う」という言葉がピッタリ。最後まで最高のプレーヤーであり続けた彼は、間違いなく本物のスター選手であった。
ここぞという場面で打席が回ってきたことは、野球と真摯に向き合ってきた彼へ、野球の神様からのプレゼントだったに違いない。プレーヤーとしてグラウンドに立つことはなくなるが、ジーター選手はいつまでも人々の記憶に残ることだろう。