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高知県のお土産といえば、『土佐銘菓かんざし』や芋けんぴが有名だ。キレイな化粧箱に入ったお菓子はもらって嬉しいものだが、高知にはもっと身近で、かつ絶大な人気を誇っているお菓子があるという。

その名はミレービスケットだ。駄菓子屋でしか見たことがないような昭和臭ぷんぷんの袋に入ったビスケットなのだが、開けたら最後!! とんでもない中毒性を発揮するお菓子なのである!

・嫌でも目に入る『ミレービスケット』

『ミレービスケット』を買うのにお土産屋さんに行く必要はない。高知市内ならほとんどのスーパーやコンビニに鎮座しているという。意識しなくても嫌でも目に入る『ミレービスケット』。強く主張はしてこないが、サブリミナル効果のように知らない間にヒタヒタと脳裏に迫ってくる。

記者(私)は、お土産としてもらったのだが、くれた人いわく「どこに行っても目についてしまって、気になって買ってしまった」とのことだった。最初は自分で食べようかと思ったが、ソウルフード的なものかもしれないと思い土産にすることにしたのだという。

・食べてみた → なぜか止まらねぇぇぇぇえ!!

まずは何も考えずに食べてみたところ……何じゃコリャ!? 見た目は小ぶりのハードビスケットなのに、何かが違う! そうビスケットにはない独特の焦んがりフレーバーがするのだ。

まるで揚げたての「揚げパン」のような香ばしさ。軽い塩味に、かむと“素朴”というのがピッタリな小麦粉の甘さが感じられる。揚げパンの香りがするのに、飲み込むと口はスッキリ、もうひとつ、あとひとつと、思わず手が伸びてしまう! 大人の理性も吹き飛ばすヤミツキ度! 何なんだ、この中毒性!?

・ミレーの秘密 → 油で揚げたビスケット!

製造元の「野村煎豆加工店」によると『ミレービスケット』は、昭和30年頃から作っているそうで、すでに60年ほどの歴史がある。他のビスケットとの一番の違いはビスケットを油で揚げていることであるそうだ。

同店は豆菓子の製造も行っており、『ミレービスケット』の揚げ油も豆菓子と同じ。そのため香ばしさが違うのだとか。

・高知以外にも存在!

この『ミレービスケット』は元々、明治製菓が作っていたものだそうだ。同社はもう製造していないが、それが各地で「ミレーフライ」「揚げビスケット」などと名前を変えて残っているのだという。そのなかでも特に有名なのが高知県・野村煎豆の『ミレービスケット』なのだ。

なお、『ミレービスケット』は県外のアンテナショップや通販でも購入が可能だという。シンプルで素朴、どこか懐かしい思いがする『ミレービスケット』。このお菓子が親子2代、3代と愛され続けているのも納得だ。

参考リンク:土佐うまいもの100選野村煎豆加工店
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

▼これが高知の『ミレービスケット』だ!
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▼全面に押し出された昭和感
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▼「おいしさ…いろいろ」
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▼この照りと焦んがり感は揚げ菓子ならでは!
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▼一口サイズでたべやすい
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▼食べ始めると止まらない! でもファミリーパックだと1袋で500キロカロリーオーバー。ヤミツキ注意だ!!
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