ロケットニュース24

台湾の「世界一のパン職人の店」でパンを買いたい! 公開されていない “日本からの予約方法” を聞いてきたぞ~っ!!

2014年9月5日

wupaochun (24)
ウマいパンと言えば、ヨーロッパを思い浮かべがちだが、実は世界一のパン職人のお店は台湾にある!! 何がどう世界一なのかというと、パリで行われた世界一の職人を決める大会「マスター・ド・ラ・ブーランジュリー」で見事グランプリをとった職人さんのお店なのだ。しかも、その大会に出品したものと同じパンを常時販売しているという。

味も知名度も抜群なパンは行列必至の予約必至。ハッキリ言って短期の旅行では買いづらい……でも食べたい! ということで、日本から予約できるか聞いてみたぞ!

・世界1位&2位のパンを食べよう

世界一のパン職人・呉宝春さんのお店は台湾南部の高雄に本店が、そして台北に支店がある。ここの名物と言えば何と言っても、「亜軍(2位)パン」こと『酒醸桂圓麺包(リュウガンパン)』と「冠軍(1位)パン」こと『荔枝玫瑰麵包(ライチ薔薇パン)』だ。

詳細は前回の記事でもお伝えしたが、リュウガンパンは2008年のベーカリーW杯で世界2位に、そしてライチ薔薇パンはベーカリーW杯個人戦「マスター・ド・ラ・ブーランジュリー」で1位に輝いたパンである。

地元の食材を使い素朴で優しい味のパンはまさに「台湾の誇り」。大人気で午前中から並ばないと買えないそうだ。それは、旅行者にはチト厳しい。

・予約方法を確認してみた

だが、公式サイトを見ているとパンは予約ができるらしい。マジか! それは便利!! と思ったが、代金は「銀行振り込み」で前払い……いきなり海外送金とか敷居高すぎやで!

・ダメモトで「後払いでいいですか?」と電話してみた → あっさりOK

しかし、ここは中華世界。「ユルイ」と言えば聞こえが悪いが、事情を話せば何とかなるんじゃないのー? と思って電話してみたところ……あっさり後払いでもOKという回答が返ってきた。 

本当は予約に電話番号が必要だったのだが、残念ながら記者(私)は台湾の携帯電話は持っていない。その旨を伝えたところ、「ちょっと確認しますね」と間があったあと、「お店で名前を言って、その場で支払ってもらえればOKです」、という返事をもらえたぞ。

・ちゃんと取りおいてくれてたー!!

とはいえ、ここは中華世界。Aさんは「いいよ」と言ってもBさんに「そんな話は聞いてねぇ」と言われちゃうかもしれない。しかも電話でお願いしたものだから、引換証みたいなものもない。

高雄まで来たものの、「知らない」と言われたらどうしよう……ビビリながら、お店で尋ねたところ……ちゃんと取りおいてくれてたー!! 中国語で「澤井小姐(日本人)」と書かれたメモがつけられており、どのスタッフが見てもわかるようにしてくれていたのだ。

・店長さんに聞いてみた

きめ細かい対応とスタッフ同士の連携に感激したのだが、こういう対応はいつでもしてくれるものなのだろうか? 高雄店・店長のアップルさんに聞いたところ、基本はサイトにあるように前払いなのだそう。しかし、

「最近は日本、韓国、香港など海外のお客様も増えています、できるだけお客様のご都合のよいようにしていますよ!」

とのことだった。ルールはある、しかし相談すれば柔軟に対応してくれるというのである。これがホンマのおもてなしや! パンも世界一やけど、その心意気が世界一やで!!

・まずは問い合わせてみよう!

サイトの情報だけでは、日本からの予約は諦めるしかなかったのだが、実際に聞いてみるとかなり親身になって対応してくれることがわかった。

世界一の職人のパンが食べてみたい人はまずは問い合わせてみよう。ただし、日本語がバリバリ通じるわけではないので、中国語か英語でメールかFAXでの問い合わせがオススメだ。滞在日数に余裕がある人はホテルのフロントなどで代わりに聞いてもらってもいいかもしれないぞ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 吳寶春麥方店
住所 高雄市苓雅區四維三路19號
時間 10:00~21:30

参考リンク:「吳寶春麥方店」予約について
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

▼高雄の呉宝春さんのお店は入るのにも行列。予約パンの受け取りのみなら並ばずに購入できるぞ

▼こちらが記者(私)が予約して買った『リュウガンパン』(左)と『ライチ薔薇パン』(右)

▼台湾郷土の味と西洋のパンが見事に融合! めちゃくちゃウマイ!!

▼『リュウガンパン』は1日に2回焼くが、『ライチ薔薇パン』は1日1回。ライチの方は本当に予約必至だ

▼ほかのパンもおいしそう!


▼お客さんがひっきりなしに入ってくる

▼人気のパンはやはり『ライチ薔薇パン』と『リュウガンパン』。それ以外ではパイナップルケーキが売れ筋だという

▼「無嫌パイナップルケーキ」は苦労して子供を育てた呉さんのお母さんの名前を冠したもの

▼店長のアップルさん(右)と、職人の施さん(左)。施さんは日本で研修を受けたこともあるという職人さんだ

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