名字に関する悩みは誰にでもある。今回は、そんな名字にまつわるあるマニアックなネタを紹介しよう。題して、「名字が「和才」の人にありがちなこと30連発」だ。全読者の中で1人か2人くらいは、「あるあるー!」と首が折れるほどにうなずきまくること間違いなし!
【名字が「和才」の人にありがちなこと30連発】
1. 初対面の人には必ずといっていいほど「”わさい”さんは、漢字でどう書くんですか?」と聞かれる。
2.「和風の“和”に天才の“才”です」と答えるのが一番分かりやすいが、そんなおこがましいことは言えないので、「一才、二才の“才”です」と答える。
3. その後の「“歳”ですか?」「あ、簡単な方の“才”です」のやり取りは今まで1000回くらい経験したことがある。
4. 「珍しいお名前ですね」は今まで2000回くらい言われたことがある。
5. その後50%くらいの確率で、「元々はどちらの方なんですか?」と聞かれる。
6. それから80%くらいの確率で、「その地域には和才さんが多いんですか?」と聞かれる。
7. 自分もよく知らないが、適当に「そうだと思います」と答える。
8. そこで会話が終了する。
9. でも、とにかく名前自体は覚えてもらいやすい。
10. だから便利かもしれないが、子供の時はこの名字がイヤで仕方がなかった。
11. その珍しさゆえに、さらし者になっている感覚を覚えていた。
12. 学校などで初めて名前を呼ばれる時は、大体の教師は名簿を見て悩んでいる。
13. 「これは何て読むんだろう?」と固まっている、その間が耐えられない。
14. 悩んだ挙げ句、教師に「かずさいさん?」と呼ばれたことが何度かある。
15. 面倒くさいから訂正をせずに、「はい」と答えたことが何度かある。
16. また今でも、電話越しに自分の名前を伝えると「浅井さんですか?」と聞き返されることがある。
17. それも訂正するのが面倒な時は、「そうです」と答える。
18. だから「鈴木さん」、「佐藤さん」、「田中さん」に対する憧れは昔から人一倍強い。
19. 「絶対に呼び間違えられない」という安定感が眩しい。
20. そのため、今でもレストランなどを予約する時には、「鈴木」や「佐藤」の名前を使うことがある。
21. 「鈴木」「佐藤」などのメジャーな名字で予約を入れると、自分がグレードアップした気分になる。
22. だが、その店に何度か行って顔なじみになると、店員さんに「あ、佐藤さん」などと声を掛けられて、「え、誰?」と思った事がある。
23. カードで支払う時には、「不審に思われないだろうか」と気になったことがある。
24. 完全に自分のことを佐藤さんと思っている店員さんに対して、どのタイミングで訂正すべきか、悩んだこともある。
25. でも結局、「名前なんて、どうだっていいか」と思ってしまう。
26. 「本名で予約しても、その時に店員さんを困らせただろうし……」と開き直る。
27. 今まで自分自身があまりにも何度も名前を聞き間違えられたり、読み間違えられたりしたため、「名前を間違えられたから腹が立つ」という感覚がイマイチ理解できない。
28. それくらいで、イチイチ目くじら立てるなよと思ってしまう。
29. そんなことでカリカリしている人は、一度名字を「和才」に改名してみればいい、とさえ思う。
30. とはいえ、もし自分が生まれ変わったら、その時はメジャーな名字がいい。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.