夏休みになり、家族や友人、恋人たちと旅行に出かけるという人も多いと思う。そんなときに宿泊先を探すのに役立つのが、『じゃらん』や『一休』、『楽天トラベル』などといった “旅行予約サイト” である。
景色の良い宿も良いし、観光地へのアクセスが良好な宿も捨てがたい。だけどやっぱり重要視したいのが、「料理の美味しさ」だ。いくらステキな宿でも、食事が美味しくなかったらそれだけでげんなりしてしまう。
旅行予約サイトにはユーザーの口コミも多数書かれており、宿側も「料理の美味しい宿です」と紹介していることもあるが、果たして本当にその内容は信用できるのだろうか?
・実際に宿泊
レストランの口コミサイトを信じて行き失敗しても、普通のお店なら数千円で済むが、ホテルは1万円から数万円することもザラ。信じて行き失敗したときのガッカリ感も金額やかかった時間に比例して数倍レベルである。
……ということで、今回は旅行予約サイトの口コミで「料理の美味しい宿」という評判が数多くあるホテルへ実際に宿泊。本当に満足できる食事を提供してくれるのか、確かめてみることにした。
・千葉県の某ホテル
今回宿泊したのは、千葉県内にある比較的老舗の観光ホテル。海沿いにあり景色は最高。さらに付近にも房総半島で獲れる海の幸を提供する名店が数多く存在するため、期待できそうだ。
宿泊費は1人2食付1万円台半ばと一般的な金額で、夕食はバイキング形式となっている。温泉も付いていることから、美味しい食事を堪能した後いいお湯につかることができればそれだけで満足なはず。
・いざ夕食
そして夕食の時間になり、会場のレストランへ。席を取ったあと料理が置いてある場所へワクワクして行ってみると……!!! な、なんじゃこりゃ!!! ありえない展開が待っていたのである。
刺身はマグロ、ワラサ、金目鯛などがあるのだが、下に大根のつまを敷いており、つまは変えずに刺身だけ変えるため白いつまが血の色になっていてなんだか生臭い! 海鮮丼用のづけも、あまり新鮮さを感じることができないものだった。
・やわらか加工肉も
さらに鉄板焼きのコーナーで提供される牛肉は明らかに安い “やわらか加工” してあるもので、冷凍食品のからあげやハッシュドポテトなど、工夫のないもので盛りだくさん。こ、コレでホントに料理の美味しい宿なんですかァ?
念のため全部食べてみるも、やはり味は「……(真顔)」となるものばかり。なんとか食べられるレベルの料理は100円回転寿司よりちょい下レベルの寿司と天ぷら、冷凍のタラバ蟹とずわい蟹だけであった。
せっかく周りに海の幸がある宿でロシア産の冷凍の蟹と衣がモコモコした天ぷらがイチバン美味しいとは……。全部の宿がこういう感じではないと思うが、今回は本当に残念な結果となってしまった。
・「バイキング=美味しくない」は甘え
バイキングだからそんなに美味しくなくても許してあげて! という意見もあると思うが、山梨県の超人気宿『清泉寮』のように、食べ放題であってもひとつひとつを手作りし心から美味しいと思える料理を提供する宿はある。
今回失敗して思ったのは「口コミや宿の紹介を鵜呑みにするのではなく、宿の名前で検索してブログなどでどれだけ絶賛されているか」までリサーチしたほうが、ハズすことは少なくなるということ。
予約サイトでは満室となっていても、キャンセルなどもけっこう多いため、直接電話してみる価値はある。せっかくの旅行が悲しい思い出にならないためにも、きちんとホテルは探すことをおススメするぞ。
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.