上野界隈をぶらぶらしていたある夜、偶然見っけたとてつもなく難しい名前のお店。
JR山手線「鶯谷」駅前にある伝説の24時間居酒屋「信濃路」の従業員が独立。鶯谷でもひときわ怪しいホテル街のどまん中に、おかしな名前の居酒屋をオープンした……というのは、実は後から知った話。
「東瀛」と書いて「とうえい」と読むコチラのお店。古代中国の人ぴとは日本のことを “仙人が住む神の山” と位置づけ「東瀛」と呼んでいたらしい。そんなウンチクのあるステキな名前だが、敷居の高さは半端なかった……。
・怒りに満ちた警告文の作者は?
入居するビルの玄関先から、得体の知れない魔除けのような貼り紙がベッタベタ。普通の客はこれ見てUターン。根性と使命感が無ければ、とてもじゃないが入れない。
で、店に入ると壁に並んだおしながきの字体が玄関先の警告文と丸っきり同じだったりして絶句。それでも、全員中国の方々と思われる店員さんは皆、気のいい感じで、荒れ狂う泥酔客(実際いた)にもユルユルのやさしげな対応。これぞ人情!
・味付けは全体的に濃くて塩辛い
店内では上記の泥酔おやじ含め、いわくありげな先客達が一杯やりながら舌鼓を打っていたが、味付けは全体的に濃い。というか、何か常に飲んでないとやりきれないほど塩辛いメニューもある。特に味噌煮込み系はヤバい。
が、この塩辛さが店の雰囲気に華を添えているとも言える。このドギツイ店構えに薄味は逆に肩透かしだ。
朝7時から酒浸りになれるとんでもないお店。大半の料理は250円から500円の鶯谷プライス。次回は中国人の作るスパゲティ・ミートソースの味を確かめてみたい。
・今回ご紹介した店の詳細データ
店名 東瀛 (とうえい)
住所 東京都台東区根岸1-6-12 トーカンマンション鶯谷1F
時間 7:00~24:00
休日 年中無休
Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.
▼地域愛溢れる謎の落書きに迎えられ、鶯谷に突入
▼ふりがなが無いと読めない店名「とうえい」
▼中華に混ざってカレーライス、スパゲティ、納豆オムレツが!
▼困っているのが良く伝わってくる字体
▼ガムテープの貼り方が独特だ
▼ささいな間違いにはこだわらない器の大きさ
▼とりあえずゴミだけはちゃんと捨てた方が良さそうだ
▼いよいよ入店。緊張します
▼メニューの字体が外の貼り紙と同じだ!
▼独特の字詰め。引っかかるデザインをさせたら天下一
▼赤てん? 島根の揚げかまぼこらしい……
▼脳天気なメニューを開くと……
▼ムズムズするレイアウト
▼小さくなったり、大きくなったり……
▼ラーメンからそうめん、ナポリタンまで何でもあるよ
▼ナスみそ炒め。カオスな味
▼春雨炒め。まあまあイケました