ブラジルで開催されていたFIFAサッカーワールドカップ、決勝のアルゼンチン対ドイツの試合が決着。今大会頂点を極めたのはドイツだった。ドイツは6大会ぶりの優勝であり、南米開催でヨーロッパの国が王者の座につくのは初めてのこととなる。
試合は前後半90分間で両国一歩も譲らなかった。技と技、力と力のぶつかり合い。決勝と呼ぶにふさわしい試合内容だったのである。
その均衡を破ったのは、延長後半8分のこと。左サイドからドイツ・シュールレのクロスを、ゲッツェが1トラップでボレーシュート。アルゼンチンゴールのネットを揺らしたのである。
アルゼンチンはアディショナルタイム(2分)で、メッシのフリーキックのチャンスを迎えた。これが得点の最後のチャンス、しかしボールはクロスバーの上を行き、追いつくことはできなかった。
こうして、ドイツは24年ぶり4度目のワールドカップ制覇を達成したのである。1カ月にわたるサッカーの祭典は、間もなく閉会式で熱かった戦いの幕を閉じる。
執筆: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24