ご当地ゆるキャラにご当地ヒーロー、ご当地アイドルなど、日本全国の都号府県を象徴する存在が乱立する昨今。すでにすべてを出し尽くした感が否めないのだが、最近また新しいご当地○○が誕生した。それがご当地怪獣である。
「ご当地」と名がつけば、どこかに愛らしさや格好良さなどが見えるはずなのだが、さすが怪獣。全然ゆるくない! むしろ醜くおぞましいのだ。「日本を元気に!」を合言葉に、今後続々と商品化・映像化されるそうだ。日本全国おそろしい怪獣だらけになるぞーーーッ!!
・他のキャラと一線を画す
これは株式会社第一通信社が企画開発しているもので、これまでのご当地キャラとは一線を画して、展開していくそうである。たしかにこれまで「ゆるい」方向で誕生してきたキャラクターたちと比べると、ただゆるくないだけではなく、かなりエッジが利いている。
・凄腕クリエーターが開発
キャラの開発は多数の映画で美術を務めたフィギュア造形師の寒河江(さがえ)弘氏と、実写・アニメで幅広い活躍を見せる脚本家の村井さだゆき氏が参加しているそうだ。現在まで10体の怪獣が発表されており、それぞれ生息地が異なっている。
・強烈な怪獣が続々
たとえば、東京・上野公園を生息地とするご当地怪獣「パンダン」は、パンダがモチーフになっているにも関わらず、可愛らしさは微塵もない。目から発する必殺技のモノクロームフラッシュはあらゆるものを白黒化するという。大阪の下町が生息地の「ヒョウガラヤン」は、おそらくヒョウ柄を好むと言われる大阪のおばちゃんがモデルだ。必殺技のナニシトンボイスの詳細は不明なのだが、もしかしたら相手の戦意を喪失させる言葉攻めなのではないだろうか。
・国民的怪獣は誕生するのか?
ご当地怪獣、最大の特徴は巨大であること。比較的人間の等身に近いご当地キャラとは違い、身長数十メートル・体重数十トンという途方もない大きさである。はたして、これらご当地怪獣は、今後どのような活動をしていくのだろうか。もしかしたら、このなかから国民的な怪獣が誕生することになるのかもしれない。これからが気になるところである。