コンピューターグラフィックスが進化した現在、現実ではまず撮影不可能な構図も技術を駆使して形にできると思われている。逆に言うと、何でも「CGでしょ?」と片付けられがちだ。
だが、ある青年アーティストが撮影した写真を見ると、CGを使わない “真を写した” 写真のポテンシャルを強く感じられるはずだ!!
その写真には、女神のような女性が海底にたたずんでいる姿が映し出されている。これがリアルな世界だなんて信じられないほど美しい! 撮影の裏側が動画「Epic underwater photoshoot – The secret to success」として公開されて話題になっているのだ。
・バリ島の海底で
この写真を撮ったのはカナダのカメラマン ベンジャミン・フォン・ウォンさんだ。背景に写っているのは50年以上前にインドネシアのバリ島に沈んだ沈没船。そう、彼らは深さ25メートルの海底で撮影を敢行したのだ!
・2人のモデルと7人のダイバー
動画ではその撮影の裏側が公開されている。この撮影には2人のモデルと7人のダイバーが関わっているそうだ。動画では、キメ構図を作るため、モデルの体を船や岩の突起にくくりつける様子を見ることができる。
なんだか危険な気もするが、安全は最も気をつかっている点だそうだ。ベンジャミンさんは撮影を行う前に専門家とみっちりと打ち合わせを行い、万が一の事故が起こらないように細心の注意を払っているとのこと。このバリの沈没船が撮影地に選ばれたのも、周りの潮流などを検討してのことだという。
・とにかく幻想的で美しい!!
いくら安全第一で行われているとはいえ、モデルにとって酸素もウエットスーツもなしで行われた撮影は決して楽なものではなかっただろう。
だが、出来上がった作品は息を呑むほど美しい! モデルの女性も信じられないほど穏やかな表情である。私たちが住んでいる地球にはまだこんなに美しい世界があったのかと、感嘆するばかりだ!!
参照元:YouTube、ベンジャミンさんのブログ(英語)、大人物(中国語)
執筆:沢井メグ