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オーディション番組で少年がいじめ体験を元に熱唱した「いじめ反対ソング」に感動の嵐!! 再生回数2600万回突破の大ヒットに!

2014年5月29日

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神の歌声を持つ女性 スーザン・ボイルさんを輩出したことで有名な英国オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』。この番組に出演した2人の少年が、いま、世界を感動の渦に巻き込んでいる。

彼らは番組でラップを披露したのだが、多くの人が涙したのはパフォーマンスだけではない。彼らのパフォーマンスにある背景である。壮絶ないじめを乗り越え、その思いを歌につづったのだ。

その様子は動画は「Bars & Melody – Simon Cowell’s Golden Buzzer act | Britain’s Got Talent 2014」で確認できる。

・少年ユニット「Bars & Melody」

話題となっているのは、少年ラップユニットの「Bars & Melody(バーズ・アンド・メロディ)」、略して「BAM(バム)」だ。メンバーは13歳のレオンドル君と15歳のチャーリー君。

2人は映画『コーチ・カーター』の主題歌「Hope」の替え歌、「Hopeful」を披露した。歌で、レオンドル君が受けたいじめについて語られていたのだ。

・壮絶ないじめ体験をつづる

実際にレオンドル君はある少年グループいじめられていたそうだ。言葉での嫌がらせ、また殴る、蹴る、転ばされるなどの暴行……長期間にわたりいじめを受けていたという。

最初こそ「サッカーで怪我をした」と話していたというが、打撲やアザがスポーツでできるようなものではなく、結局、いじめであることを告白せざるをえない状況に。

「本当に辛くなって、誰かに話したいと思った。パパにいじめられていることを言ったときは、泣いて泣いて、涙が止まらなかった」

・「希望を持とう」

その後、レオンドル君は転校し、新しい学校でチャーリー君と出会った。そして、「Bars & Melody」を結成、仲間となったのだ!

そんな彼らが披露した「Hopeful」は、「神様助けて、僕はひとりぼっち。僕はただの子供だから、どうやって立ち向かったらいいかわからないんだ」という歌詞で始まる。言葉によるいじめ、暴行、恐喝などなど、いじめ内容がつづられ、多く聴衆が悲しみの涙を流した。

だが、「Bars & Melody」が伝えたいのは、いじめの実態だけではない。最後は「希望を持てばきっと方法があるはず。簡単じゃないことはわかってる。でもいいんだ。胸いっぱいの希望を持とう」と、締められる。そう、これが彼らが出した答えなのである!

・音楽で人を助けたい

そんな2人は音楽で誰かの力になりたいと考えているそうだ。「僕たちの音楽で本気で誰かを助けたいと思っています。この曲ではネガティブな部分だけでなくポジティブなところも見せたいと思っています」とチャーリー君は話す。

もちろん、歌詞にあるように簡単なことではないだろう。しかし、超辛口審査員であるサイモン・コーウェル氏が「歌詞の一言一言をかみしめて聴いた。曲として売れると思う。君たちのことが大好きだ!!」と大絶賛。さらに動画の再生回数も2600万回を突破と大変な注目を浴びている。

「Bars & Melody」の「音楽で人を助ける」という夢は、もう夢ではないのかもしれない。

参照元:YouTubeMirror(英語)
執筆:沢井メグ


▼「Bars & Melody」のチャーリー君(左)とレオンドル君(右)

▼こちらは元のなった曲、映画『コーチ・カーター』の主題歌だ

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