パスタを茹でる際に入れる塩の加減。塩は不要説や、塩分濃度は1.5%が良いなど料理をする人によりさまざまだ。
そのなかでも昔からよく言われているのが「パスタを茹でる塩加減は海水ぐらいが一番いい」ということ。料理番組を見ても有名なシェフがザバーッと塩を鍋に入れてパスタを茹でているので、わりと信憑性の高い説の一つである。
だが、はたして本当に海水ぐらいの濃度でパスタを茹でたら一番ウマいのか? なら海水を汲んでパスタを茹でればいいんじゃないの? ということで、東京から一番近い海・お台場へ行き、パスタを茹でるための海水を汲んでくることにした。
・海水浴をしている人がいる
ということでやってきたお台場海浜公園。まだ夏には早いというのに、ちらほらと海水浴をしている親子が見かけられる。その横で空いた醤油のペットボトルに海水を汲む記者(私)は相当怪しいらしく、警備員に若干マークされているような気がしたが、無事にお台場の海水をゲットすることができた。
一見クリアな海水に見えるものの、よーく観ると謎の沈殿物がある。ただ、コレが隠し味になってパスタが美味しくなる可能性も無くはないため、あえて取らずに持って帰ることにした。これで美味しいパスタができたら、水道代不要で料理することができて最強である。
・パスタも良いものをチョイス
茹でるのはいつも通り電子レンジでパスタを茹でられる容器を使うことにしたが、パスタは本場ナポリの『ガロファロ』というブランドのものを使用。お台場とナポリのコラボにより、最強美味スパゲッティは果たして完成するのか!? レンジで待つこと16分後、パスタ完成キター!
見事にパスタは茹であがっていた。見た目は完璧。コレで美味しければ良いのだが……。今回はパスタの味を見極めるため、あえてソースはかけずブラックペッパーのみで試食。気になるお味は!?
・お台場の海のニオイがやばい(笑)
味については、ソースをかけたらちょうどよくなりそうなやや強めの塩味。作るパスタ料理にもよるが、完璧に近い。だが、パスタにまとわりつくお台場の海のニオイがかなりやばい(笑)。
ドブのような臭いではないものの、微妙な海の磯臭さと生臭さが混ざって、たいへん後味がよろしくない。お台場ウォーターで作るパスタは頑張れば食べられるレベルなものの、海水ではなくちゃんと水道水に塩を計量して茹でたほうが100倍マシなウマさだ。
・結論
結論としては、「お台場の海水はちょっと臭いのでフツーに茹でたほうがうまい」という結果になった。ただ、塩分濃度だけで考えるとかなり良い感じだったため、もっと綺麗な海の水を使えば本当に美味しいパスタが茹でられるかもしれない。
お台場周辺に住んでいる人は、タダだからといって海水を汲んでパスタを茹でるのではなく、ちゃんと水道水に塩を入れて茹でたほうが美味しく仕上がるぞ。
Model:和才雄一郎
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.
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