世界中で人気のアニメや和食、美しい四季など、日本の素晴らしい文化はたくさんある。だが、いくら素晴らしくても日本人からすると、アタリマエのことなのでそこまで興味が沸かないということも多い。
そんな我々に、新しい日本の見方を教えてくれるのが、外国人の存在だ。日本が大好きで来日した、お笑いグループ『超新塾』のメンバー、アイクさんもその一人。
シアトル育ちのアメリカ人である彼の目に、日本のカルチャーはとても面白くるようだ。中でも、いま注目しているのがアイドル文化。外国人のアイクさんには、日本のアイドルファン達は、『SAMURAI』に見えるのだという。
というわけで、アメリカ人のアイクさんがレポーターとしてお送りする「WORLDREPORT in JAPAN」。1回目のテーマは『SAMURAI』。いろんなアイドルグループを見てきた彼が「いま日本一、SAMURAIのファンが多い!」と断言するアイドルが存在する。
・そのグループとは?
そのアイドルグループとは、古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音のコアなオタク女子6人組からなる、『でんぱ組.inc』というユニット。だが、彼女たちのファンはなぜ、「サムライ」なのだろうか? その理由を確かめるべくライブを観ると……! こ、コレが現代のサムライたちの集会なのか!
・サイリューム=光の剣?
彼女たちのライブでファンたちが振り回しているのは、赤や青、黄色などのさまざまな光を放つ棒『サイリューム』。コレが外国人から見ると、『光の剣』のように見えるため、でんぱ組.incのファンたちをサムライだと思ったというワケですな!
▼要はファンがもっているサイリューム(左)が、日本刀(右)に見えるから、サムライってワケですね。
ははー! なるほどなるほど! 確かにアノ有名なSF映画でも、サムライをモチーフとした超人がブンブンとライトなサーベルを振り回しているもんなぁ……。
・でんぱ組.incを直撃
今回は特別にライブ後、でんぱ組.incを直接取材させてもらえることに。日本のサムライたちを率いる主君のようなアイドルグループだけに、アイクさんもなかなか緊張しているようだ。気になるインタビューの内容は、以下のとおりである。
アイク:「SAMURAIのココロエ(心得)を教えてクダサイ!」
でんぱ組:「多分……忠誠心。あとは、自分の好きなことを曲げないことですかね?」
アイク:「HAHAHA、カッコいいですね! ソレデハSAMURAI(ファン)のミナサンとはナカヨシナンデスカ?」
でんぱ組:「仲良しだよー! サムライと握手もするし、サムライの人生相談を『そっかそっか……』と聞いてあげて、応援することもありますよ!」
アイク:「日本のアイドルはヤサシイネ! アメリカンアイドルだったら、絶対に『Go away!』ってナリマスヨ。ムシされちゃう。日本人スゴクヤサシイ!」
でんぱ組:「いつも私たちのことを応援してくれるサムライさんだから、私たちが応援してあげることもあります!」
アイク:「いやー、ヤサシイなー! ではどんなSAMURAIが好きデスカ?」
でんぱ組:「うーん、ライブに来てくれるサムライさんはみんな好きです! 女の子のサムライもいるし、ちびっ子のサムライもいます。みんな好きです!」
アイク:「いやー、ライブもスゴかったけど皆さんと会ってカンドウシマシタ! 僕もみなさんのSAMURAIになってイイデスカ?」
でんぱ組:「ぜひ!」
……と、終始インタビューはなごやかに終わったのであった。なんとなくアイドルのファンはサムライとは遠い存在のように思っていたが、確かにでんぱ組のみなさんの言う通り、「忠誠心」と「自分の好きなことを曲げない」という一本筋のとおったところは、深く共通している部分なのかもしれない。
でんぱ組.incは3月末から放送されている「SAMURAI, FUJIYAMA, CUPNOODLE」をコンセプトとしたカップヌードルのCMに出演。アイドル戦国時代に生きるでんぱ組.incと、その天下統一のために、忠誠心を持って光の剣を振り回しているサムライたちの群雄割拠する姿……大和魂を持つ男子たちなら心震える出来と言っていいだろう。
ちなみに、合戦のシーンでは侍大将に、時代劇ファンなら絶対に知っている「5万回斬られた男」福本清三も出演。アイドルファンだけでなく、正統派のサムライファンも必見の内容だ。腹が減っては戦はできぬ! カップヌードルを食べながら、ぜひCMについてもチェックしてみよう。
Model:アイク(超新塾)
Photo:Rocketnews24.