音楽を聞いて、初めて感動して涙した日のことを覚えているだろうか? 私(記者)は、小学校の学習発表会で、合奏部の「ハンガリー舞曲第5番」を聞いて、感動し目に涙をためていたら、同級生に「気持ち悪い」とからかわれた日のことを今でも忘れない。
まあとにかく、音楽は人の心を揺さぶり、ときに言葉では言い表せないような喜びや悲しみをもたらしてくれるものだ。それは年齢や性別を問わない。最近海外の4歳の男の子が、車内で音楽を聞きながら静かに涙を流す動画が話題になっている。彼を見ていると、あらためて音楽とは素晴らしいものだと気づかされる。
・寝ているはずの息子が涙
海外のネットユーザー、マーク・ブリッチさんが最近公開した動画には、車のなかでお昼寝をしている息子ジャクソンくんの姿が写っている。よく見ると、彼は寝ているのではなく、静かに目を閉じたまま涙を流しているのだ。流れている曲は、クリスティーナ・アギレラをフィーチャーしたア・グレイト・ビッグ・ワールドのバラード『Say something』である。
・初めて心揺さぶられた瞬間
マークさんは彼の様子に気づき、「音楽を変えるかい?」と尋ねると、彼は目を閉じたまま首を横に振る。どうやら、音楽に耳を傾けて聞きふけっているようだ。マークさんは動画の説明で、「彼が初めて心を揺さぶられた瞬間」と説明している。きっと、マークさんは嬉しかったに違いない。感受性豊かな子供に育ってくれていることを。
・「サムズアップして」と言ったら……
ちなみに映像の最後に、「問題ないならサムズアップ(親指を立てるジェスチャー)をしてくれ」というと、ジャクソンくんは……。何とも微笑ましく、またジャクソンくんの姿に感動する映像である。初めて音楽を聞いて涙した日のことを、いつまでも忘れないで欲しい。