マクドナルド「アメリカンヴィンテージ」キャンペーンの第2弾がスタートした。70年代をイメージした今回の新商品は、「ホット & グルービー」と名付けられている。これはその名前の通りに、サルサソースとハラペーニョを使った、スパイシーなハンバーガーである。チキンとビーフ、ふたつの商品が登場しているのだが、今回はビーフについてお伝えしよう。
・ビーフは想像を覆した
チキンはハラペーニョがききすぎているという印象を受けた。辛みがすべての味に先行してしまったため、調和がとれていないと感じたのである。もしかしてビーフも同じなのだろうか? と思いながら食べてみたところ、その想像をくつがえすものであった。
・「柔らかなコク」がファーストインパクト
一口食べてみると、最初に来た味はホワイトチェダーチーズだ。このハンバーガーには、チェダーチーズとホワイトチェダーが使われている。その柔らかいコクが、すべての味に優先して口のなかに広がった。辛み一色になると考えていただけに、チーズのファーストインパクトは意外だった。
・アクセントとしてのハラペーニョ
そして少し遅れてパティ(肉)の旨みが届き、最後にサルサソースとハラペーニョの味が到達したのである。二種のチーズのコクは、肉の旨みを持ち上げるように働いている。まるで旨みに深みを感じさせるようなチーズの仕事ぶり。そこにハラペーニョがアクセントとしての役割を果たして、ピリリと辛みを添えている。これだ、こうであるべきだ! ハラペーニョはこう働くべきではないだろうか。
・チーズとハラペーニョが「Groove」
ハラペーニョのアクセントに、食欲が煽られて最後まで飽きることなく食べることができた。新発売したふたつの商品は、CM でディスコミュージックを流しソウルフルなイメージを全面に打ち出している。チキンにそのソウルを感じることはできなかったのだが、ビーフに関してその一端を見ることができる。少なくとも、ダブルチーズとハラペーニョの描くコントラストは、なかなか「Groove(グルーヴ)」しているといって良いのではないだろうか。
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24