台湾で行われている野球アジアシリーズ。11月19日に行われた準決勝 「統一セブンイレブンライオンズ vs 東北楽天ゴールデンイーグルス」は、日本と台湾のリーグの覇者の対決ということで大いに注目を集めた。
そして、台湾野球ファンにとっては、試合のほかにもうひとつ気になることがあったという。それは、楽天の田中将大投手の登板があるのかどうか、ということ! ファンの熱烈な声に球団はどうこたえたのか? 当日の球場の様子は動画でも確認できるぞ。
・台湾でマー君人気が爆発
2013年11月13日、15日からの予選リーグのために東北楽天ゴールデンイーグルスは、台湾入りした。当初、田中投手は参加の予定なしだったが、台湾サイドからの熱烈なオファーがありチームに帯同したそうだ。
そして、現地入りしたところ空港では多数の現地メディアやファンがお出迎え!これまでも多くの日本プロ野球のスター選手が台湾入りしているが、これほどの歓迎はなかったという。現地では「台湾で田中投手の人気爆発」と報じられた。
・台湾野球ファン「田中を出せ!」「田中が投げるまで帰らない!!」
田中投手は帯同こそしたものの、登板の予定はなし。それは、現地でも報道されていたが、投球する姿が見たくて見たくて仕方がなかったようだ。試合会場には「田中を出せ」、「田中投手出てきて!」というプラカードを出す台湾人ファンも現れた。
さらに、ネット上の野球ファンが集まる掲示板には「田中出てこい!!」という書き込みであふれ、「田中が投げるまで帰らない!」、「田中を出さないなら土下座しろ!!」という声まで出ていた。物騒な言い方だが、それほどまでに田中投手の姿を見たかったということだろう。
・準決勝 9回でブルペンに登場
そして迎えた11月19日「統一セブンイレブンライオンズ vs 東北楽天ゴールデンイーグルス」の試合。楽天は、1回表に3失点。2回に1点を返すものの、7回に1点を返され、4-1で9回を迎えた。すると、ブルペンに田中投手が現れたのだ。
・台湾ファンは大興奮「タナカー! タナカー!!」
田中投手のウォーミングアップをするような様子に、わーっとフェンスの前に集まる台湾ファン。口々に「タナカー! タナカー!!」、「マークン!」と叫びアツい声援を送っていた。これには台湾メディアも「田中投手がブルペンに登場し大騒動」と報じている。
結局、田中投手の登板はなく、楽天は準決勝で敗退。どうしても田中投手のプレーを見たかった現地ファンにとっては残念だったが、田中投手には台湾ファンの声はちゃんと届いていたとのことである。
参照元: 東森新聞(中国語)、 YouTube、サンケイスポーツ
執筆:沢井メグ
▼現地ニュース
▼「田中出てきて!」と掲げる野球ファン
▼準決勝でブルペンに姿を現した田中選手