野球において、もっとも高度な守備技術が必要となるのは遊撃手(ショート)だ。それは二塁と三塁の間のポジションで、ボールを処理する機会がもっとも多いからに他ならない。
そこで今回は、メジャーリーグの若手で、成長著しい守備の名手をご紹介したい。見ていて惚れ惚れするようなプレーは動画「Jose Iglesias 2013 Highlights」で確認可能だ!
・ホセ・イグレシアス選手とは
動画で紹介しているのは、デトロイト・タイガース所属のホセ・イグレシアス選手。先日行われたア・リーグの優勝決定シリーズで、上原投手が胴上げされた時のラストバッターといった方がピンとくる人も多いかもしれない。
イグレシアス選手は、キューバ出身で1990年1月5日生まれの23歳。ドミニカ共和国へ亡命し、そこから2009年にボストン・レッドソックスと契約をした。そして2011年に MLB 昇格を果たした経歴を持つ。
・三角トレード
動画は、今季のものであるが、彼が着ているのはレッドソックスのユニフォームだ。不思議に思う人もいるかもしれない。その理由は、「昨日の友は今日の敵」で2013年シーズン途中にレッドソックス、ホワイトソックス、タイガース間で三角トレードが成立したからである。
・メジャー屈指の守備力
卓越したボールさばきで難しい打球をいとも簡単に捕球してしまうのがイグレシアス選手だ。体の柔らかさに加え、肩、そして手首の強さに光るものがあり、それらが体勢を崩しても一塁まで的確なスローイングを可能にしている。
・打撃も成長中
以前は打撃に難があったため、代走や守備固めで出場することが多かったが、2013年は打撃面も大きく成長した。打率・303という結果を残し、チームにとって欠かせない存在となった。
ポストシーズンで所属するタイガースは敗退してしまったが、イグレシアス選手が MLB 屈指の名手となる日は近い。23歳という年齢からも伸びしろが期待でき、来季の活躍が今から楽しみである。
▼今季の活躍したハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=3d2lBWUJnmk
▼イグレシアス選手の好守備集
▼上原投手と対戦した様子はこちら