韓国の代表的な食べ物といえばやはり「キムチ」。キムチは、唐辛子やニンニクなど複数のスパイスでつけた白菜の漬物で、韓国人なら外国に行っても食べないと気がすまないというほど。まさに韓国のソウルフードだ。
そんな韓国文化と切っても切れないキムチを、韓国政府は世界無形遺産(無形文化遺産)としてユネスコに申請していた。キムチが無形文化遺産になるのかどうか、その結果は2013年12月に判明するという。
・キムチを無形文化遺産に申請
キムチの無形文化遺産への登録申請について報じたのは韓国の聨合ニュースだ。報道によると、9月10日に韓国の文化体育観光部が、キムチの無形文化遺産への登録の可否は、12月2日~8日にアゼルバイジャンで行われる「第8回無形文化遺産委員会」で決まると発表したそうだ。
・無形文化遺産とは?
無形文化遺産とは、ユネスコの事業のひとつだ。有形の文化財を保護する「世界遺産」に対し、無形文化遺産は民族文化や伝統芸能など無形のものの保護・継承を目指している。日本ではこれまでに無形文化遺産として、歌舞伎や雅楽、祇園祭の山鉾行事など祭礼や伝統芸能、伝統工芸など20項目以上が登録されている。
・韓国は「キムチとキムジャン文化」として申請
そこで気になるのはキムチの審査ポイントである。聨合ニュースによると、今回、無形文化遺産へは「キムチとキムジャン(キムチの漬け込み)文化」として申請するそうだ。
キムジャン文化とは、韓国で本格的な冬を迎えるまでに一斉に大量の越冬用キムチを漬ける行事である。言わば、韓国の冬の風物詩だ。
・審査結果は2013年12月
無形文化遺産は、申請後、委員会の審査を経て、登録(inscribe)、情報補完(refer)、登録不可(not to inscribe)に区分される。
韓国ではキムチの無形文化遺産登録への支援の一環として海外の専門家を招いた国際シンポジウムを開催する予定だ。果たしてキムチは人類の無形文化遺産になることになるのか? 12月の審査結果に注目である。
参照元:聨合ニュース(韓国語)
Photo:Rocketnews24.
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