連載開始から28年目、幅広い層から支持されている料理漫画といえば『クッキングパパ』だ。そのクッキングパパが、「まさかのミス」を犯し話題となったことは記憶に新しい。
どんなミスなのか? 問題となっているのは漫画雑誌『モーニング』(15号掲載分)のレシピである。本来なら「砂糖大さじ2、塩小さじ2」であるところを、間違って「塩大さじ2、砂糖小さじ2」と掲載してしまったのである。つまり、砂糖と塩を間違えたのだ。
インターネット上では「これは塩辛い」「食べられたもんじゃなさそう」などと注目されたが、はたしてまずいのだろうか? 相手はクッキングパパだぞ? 間違ってても美味しいのでは? 間違ったレシピで実際に料理を作ってみることにした。詳細は以下のとおり。
・間違ったレシピ「みゆきん寿し」
【材料】
ご飯4合
寿司酢:酢大さじ、砂糖小さじ2、塩大さじ2
ネタは、エリンギ、ネギ、ポテトサラダ、バナナ、はっさくなどお好みのものを
【作り方】
1.ご飯に寿司酢を手早く混ぜて、寿司飯を作る
2.ネタの下ごしらえ。
3.手酢好みで握りにしてもよし、軍艦巻きにしてもよし!
……以上だ。誌面では、はっさくは生のまま、エリンギを酒・醤油・みりんで煮たり、ネギ、もやし、絹さやはごま油で炒めて塩コショウで味付け、バナナはバターでソテー、などが紹介されている。基本は好みのものでOKのようだ。
今回、編集部ではご飯2合分のレシピで作ってみた。お寿司を握るのは結構たのしい。そして食べてみたところ……むむむ! これは!! 確かに、一般の酢飯のような甘みこそ感じられないものの、塩分がお酢の酸味とマッチし爽やかさをかもし出している。
ネギ、もやし、ポテトサラダ、はっさくと合わせてみたが、ネタの甘みとのコントラストがハッキリと浮かび上がり、予想していたような「しょっぱ辛い」という味は感じられなかった。これはこれでアリだ。編集部のメンバーも「あー なるほど」、「そんなしょっぱいというほどではない」、「ウン 悪くない」などと、なかなか好評のようだ。
とはいえ、味は普通の酢飯の味ではない。「わーい お寿司だ~」と思って食べると残念な気持ちになる可能性があるので注意が必要。気になる人はまずは少量で作ってみるといいだろう。
▼訂正前のレシピは米2合に対し塩は大さじ1
▼塩大さじ1(左)、砂糖小さじ1(右)
▼完成!
▼いただきま~す
▼……
▼これはこれでアリやな……