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【三十代女子の恋愛奮闘記】「好きなものが一緒」よりも「嫌いなものが一緒」のほうが親密になれる!?

2012年6月17日

意中の人と何かを共有したいと思うのは、恋する乙女なら当然のこと。だからといって、片想いの段階から、「おそろいのストラップを付けよう!」など厚かましい発言をしては、相手がドン引きしてしまう可能性があります。

そこで多くの人は、物ではなく「好きなもの」を共有しようとします。本当は野球だのサッカーだの格闘技だの、スポーツにはいっさい興味が無いという人でも、意中の彼が熱狂的なプロレスファンと聞き、プロレスの勉強をするようになった、というのはよくある話ですね。

もっと有効なのが、「秘密」の共有です。二人だけの秘密を持つことによって、お互いの距離感はぐっと縮まることでしょう。もちろん秘密といっても、竹やぶに1億円を埋めに行けとか、そういうことではありません。そもそも、現金で1億円を持っている人のほうが少ないでしょう。そうではなく、たとえば「部長って実はメンズブラジャー着けているらしいわよ。でも、部署のみんなには内緒ね」程度の秘密でけっこうです。

上記のように、「好きなもの」や「秘密」を共有するのも大いにけっこうですが、それらと同じくらい、「嫌いなもの・苦手なもの」を共有することで、お互いの距離が縮まるというやり方もあるんです。すでに結婚している人の多くは、「好きなものが一緒ということよりも、嫌いなもの・苦手なものが一緒という価値観のほうがうんと大事」といいます。具体例を挙げると、奥さんはご飯が苦手でした。白いご飯のない食卓というのは、お米が大好きな日本人としてはちょっと考えにくいものですが、幸いダンナさんもご飯嫌いだったため、炊飯器のない食卓もまったく苦にならないそうです。

なお、嫌いなもの・苦手なものといっても、第三者の悪口を言い合うような仲は、決してベターとはいえないでしょう。たしかに悪口というものは、悲しいかな盛り上がります。職場などに、ひとり横暴な上司がいたり、仕切りたがり屋のお局サマがいたりすると、他のメンバーの結束が強まるのもそのためですね。しかし、それはあくまでも一時的なもの。悪口を言い合う関係があまりにも長いと、「コイツの口からは、いつも罵詈雑言しか聞かないなぁ」とゲンメツされてしまうことでしょう。

では、どのようなジャンルで「嫌いなもの・苦手なもの」を共有すべきかといいますと、人以外ならなんでもけっこうです。「健康ブームにはうんざりしている」という切り口なら、「カロリーを気にせず焼き肉でも食べに行こう!」という展開が望めますし、「日焼けを気にしすぎる現代の風潮が苦手だ」と言えば、「海で思いきり焼こう!」と誘われるかもしれません。

ちなみに相手の嫌いなもの・苦手なものを引き出すには、いきなり「○○って嫌いなんだよね」と言ってしまうよりは、「○○ってどう思う?」と、一歩引いたところから探ると良いでしょう。

意中の相手の好きなものを躍起になって勉強するのもアリですが、イマイチ進展が望めない時は、「嫌いなもの・苦手なもの」にも目を向けてみてくださいね。

恋愛コラムニスト : 菊池美佳子

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