あまり英語が達者ではない人が海外旅行に行った際、必ず思うのが「もっとマジメに英語を勉強しとけば……」という後悔である。そう思う確率は100%と言い切ってしまってもよいだろう。だが、3日後には忘れている。だからいつまで経っても上達しないのだ……私(記者)のように。
では一体どうすれば英語が上達するのであろうか。いろいろな英語マスターに意見を聞いてきたが、ここはひとつ、教える側のトップにコツやテクニックなどの話を聞いてしまいたい。それが一番手っ取り早い。ということで今回は、「英会話のイーオン~♪」のCMでもおなじみの、英会話教室AEON(英会話イーオン)の東京本社社長 三宅義和さんに話を聞いてきたぞ!
――まずはズバリ、英語を身につけるコツを教えて下さい!
三宅社長「まず、基本的な単語や構文のストックがある人は上達の伸びが早いですね。ということで、文法力や単語力を身につけるのはとても大切です。中学、高校時代に勉強した英語も、決して無駄ではありません。その財産を活用するようにする。それが大事です」
――英会話をうまく話すコツはどうでしょう?
三宅社長「アクセントやリズム、そしてイントネーションを意識して話すと良いでしょう。洋楽みたいに、強調したいところは強く! 英語と日本語は全然違いますから、日本語モードではなく、英語モードに切り替えて話すのが上達の近道です。あとは間違いを気にしない。間違って当たり前なんですから」
――私(記者)、今年で33歳なのですが今からでも勉強すればイケますかね?
三宅社長「ぜんぜん大丈夫! 思い立ったときから始めるのが良いでしょう。英会話を学ぶのは、勉強でなくトレーニングと考えたほうがいいです。繰り返し練習して話すことは訓練なんですね。英会話は実技。実技訓練なのです。どんなことでも基本の訓練は大切ですが、英会話でも基本の訓練は大切。上達してからも、訓練することは大事です」
――続いては、TOEICで高得点を取るコツを教えて下さい!
三宅社長「英会話が実技訓練ならば、TOEICテストは体力テスト。基礎体力そのものを付けることが大切です。英語を身につける主なポイントは3つ。まずは単語・文法の基礎学習。続いては音読などのトレーニング。最後は多聴多読。多くを聴いて、多くを読むということです。さらにTOEICテストになると、テストテイキングスキルというポイントが加わります。テストそのものの攻略ですね。こればっかりは外国人教師では教えられない範囲なので、イーオンでは日本人教師が教えます」
――先生にもそれぞれ役割があるのですね。
三宅社長「そうですね。イーオンにはTOEICテストのスコアが満点に近い日本人教師が多数いるので、日本人がどこを伸ばしたら英会話が上達するか的確な判断ができます。あとは初心者の生徒さんは英語で質問できません。でも相手が日本人教師ならば生徒さんも気軽に質問できる。それぞれに役割がありますね。
――素朴な疑問なのですが、外国人教師はどのように集めるのですか?
三宅社長「イーオンは設立当初から3つのことを重視してきました。教師、教材、カリキュラムです。特に教師の採用は慎重に行ってきました。イーオンの外国人教師は、すべて海外の現地で採用します。試験を通った人を個別審査して厳選。その人が良い教師になれるかどうかは、この段階でハッキリと分かります。そして、日本に到着後、みっちり9日間の研修を経て教師にします」
――なるほど! ちなみに社長は外国の方と様々な交流があると思いますが、日本にやってきた外国人を連れて行くと喜ぶ場所とかってありますかね?
三宅社長「ウ~ン……(しばし考える)。ん~~~~~~っ……、やっぱりお寿司屋さんですかね。『銭湯に行きたい!』とリクエストしてきた人もいますね。おそらく温泉のことだと思うのですが」
――最後に、社長のお気に入りレストランなどがあれば教えて下さい!
三宅社長「レストラン!? そうですね……。あ! 新宿ヒルトンの中華料理『王朝』のふかひれスープは絶品ですね。あれは美味しい! あと、ニコタマ(二子玉川)の『つばめグリル』は、誕生日に行くようにしています。年に一度のつばめグリル。トマトサラダが美味しいんですよねえ。あとは同じく二子玉川の『Celeb de TOMATO(セレブデトマト)』。ここも美味しい!」
……とのことである。社長が二子玉川とトマト好きなのはさておき、英語を学ぶのは今からでも遅くない。「もっとマジメに英語を勉強しとけば……」という後悔を思い出したとき、チャレンジしてみるのも一興だろう。その瞬間が英語ペラペラへの第一歩なのかもしれないのだから。
写真:ロケットニュース24