朝から始まる学校や仕事も……やーっと終わった! これにて一日終了なり! そして始まるのが「今日も疲れたなぁ、ちょっと美味しいものでも食べて元気つけようかな」という腹ぺこタイム。朝や昼に比べ、夕食は比較的時間をかけることができる。作るにしても食べるにしてもだ。
一日の締めくくり、とても楽しみな夕食だが、食べ方によっては自らを命の危険にさらす可能性もあるという。専門家は「夕食について以下の3つの点に注意しないのは自殺行為に等しい」と警告している。あなたは大丈夫? 今すぐチェックしてみて!
1.夕食は早い時間に:夕食が遅い人は尿結石になりやすい
夕食はできるだけ早い時間に食べた方がいい。研究によると夕食を早めに食べる人はそうでない人に比べて尿結石になる確率が低いそうだ。
人のカルシウム排出ピークは食後4~5時間後だ。もし夕食時間が遅いとカルシウムの排出時間と就寝時間が重なってしまう。
そうするとカルシウムを多く含んだの尿が尿管、膀胱、尿道にたまりカルシウムの結晶が器官に沈殿。その積み重ねが大きな結石を作ってしまうのだ。就寝時間にもよるが、夕食は18時前後にとるのが体に最も適した時間である。
2.夕食は野菜中心に:夕食がタンパク質ばかりだと大腸がんや骨粗しょう症の危険性
夕食を朝・昼よりゴージャスにという習慣があるが、これは体には良くない。肉類や卵中心の夕食だとタンパク質の摂りすぎになる。人体に吸収しきれなかった分が大腸に溜まる。それが変質しアンモニアや硫化水素を発生、腸壁を刺激し腸がんを誘発する可能性があるのだ。
また夕食時に大量の肉、卵、乳製品など高タンパクなものを大量にとると尿の中のカルシウムも増加する。その一方で、体内で貯蔵されるカルシウムが減少し、子どもの骨格異常、青少年だの近視や骨粗しょう症、1で述べたように尿結石をひき起こす可能性がある。
よって、夕食にはタンパク質や脂質を控え、炭水化物と野菜中心にすべきなのである。ちなみに炭水化物はセロトニンの生成に必要な栄養素だ。セロトニンは精神を安定させる作用があることは知られているが、不眠症の改善にも効果が期待できる。
3.夕食の量はほどほどに:夕食の食べすぎは糖尿病、不眠の原因に
朝食・昼食と異なり夕食は量が多いとコレステロール値が上がりやすい。コレステロールの増加は肝臓におけるタンパク質合成能力を低下させ、動脈硬化を引き起こす。
また長期にわたり夕食を食べ過ぎるとインシュリンを大量に分泌させてしまい、結果的に分泌元のランゲルハンス島ベータ細胞を酷使。将来的に細胞が疲弊しインシュリンの分泌がうまくいかなくなり糖尿病の原因となる。
これ以外にもお腹いっぱいの状態だと胃が膨張し周囲の内臓を圧迫する。圧迫された臓器は脳に活動信号を送る。すると脳が夜でも覚醒状態になり不眠に陥るのである。
以上である。
確かに「夕食は早めに、あっさりと、そしてあまり食べ過ぎないように」というのはよく言われてきた。科学的に検証すると、なるほどと納得できる内容だ。つきあいや仕事など社会的な関係もある。毎日この3点が守るのは難しいかもしれないが、せめてコントロールできる範囲で健康に留意したいものだ。
参照元: 看中国(中国語)
photo:Rocketnews24.
▼夕食は、早めに、野菜中心で、適度な量がポイントなのだ