旅行や仕事で、知らない土地を訪れたとき、みなさんはどうやって食事するお店を決めるだろうか。ネットや雑誌で探すのもひとつの方法だが、せっかくならば、地元の人の意見を聞きたいところ。きっと隠れた名店を知っているはずだし、彼らが日頃から利用するお店となれば、値段的にも期待できる。
それを実践すべく、タクシーの運転手やホテル従業員に、オススメのお店を聞くという方法もある。しかし、もっと効率的、かつ楽に、美味しいお店の情報を手に入れる方法が、海外サイトで紹介されている。それによると、「ある嘘をつく」と良いそうだ。
これは、テレビなどでも有名なアメリカ人シェフ、アンソニー・ボーデイン氏が、実際に行っている方法。やり方は簡単だ。FacebookやTwitterのようなSNSの地域コミュニティに参加し、そこでちょっとした嘘を書き込むだけ。
例えば、あなたが大阪で、美味しいお好み焼き屋を探しているとする。より参加者が多いコミュニティを見つけたら、「大阪の○○というお好み焼き屋は最高! 他の店なんか比べ物にならないくらいウマイ! ここで食べたら、もう他店のお好み焼きは食べられないね」などと、嘘のコメントをする。
ここでポイントとなるのは、「他店よりも美味しい」と比較すること。そうすることで、お気に入りのお店がある地元民のハートに火をつけるのだ。普段からよく食べ歩いている人や、食にこだわりのある人ほど、あなたの書き込みに反論してくるだろう。
そして、自分のお気に入りを否定された彼らが、「お好み焼き屋なら、○○がいちばん美味しい」などと、コメントしてくれれば作戦成功である。
「大阪で美味しいお好み焼き屋はどこですか?」と、単純に聞くよりも、この方法ならば、本当は誰にも教えたくないお店を、うっかり教えてくれる可能性もあるとのこと。
いかがだろうか。ボーデイン氏は、海外でもこの方法を利用するそうだ。嘘をつくという点で少々気が引けるが、美食を追い求める彼が実践し、真面目にオススメする方法なのである。
参照元:seriouseats(英文)
photo: RocketNews24