2010年、中国の民主化運動家・劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞に対抗して制定されたと見られる「孔子平和賞」。中国本土でも「パクリノーベル賞」と揶揄され、また主催団体が認定取り消し、活動停止と迷走。だが、先日ついに別団体が同賞を引き継ぎ復活した。
そして、復活第一回目は何とロシアのプーチン首相への授賞が決定したと発表。この決定に世界が「?」となっているなか、中国でも「意味がわからない」と話題になっている。
孔子平和賞は「戦争及び暴力行為の発生を防ぎ、既に起きた戦争危機や暴力行為の平和的解決につとめ、また大量破壊兵器の撲滅に貢献した世界各国の団体及び個人」に対し授賞されるものだそうだ。
今年度の受賞者についてはマイクロソフト創設者のビル・ゲイツ氏やドイツのメルケル首相、南アフリカのズマ大統領ら7人の候補者を押さえロシアのプーチン首相に決定したと発表された。
今回のプーチン首相への授賞については「プーチン首相が世界平和のために突出した貢献をしたため」とのことである。具体的には今年行われたNATOのリビア爆撃を批判したことを指すようだ。
これに対し中国ネットユーザーは
「パクリノーベル再始動」
「自作自演乙」
「意味がわからない」
「孔子と世界平和って何か関係があるの?」
「え、ガセじゃないの!? マジ!?」
「なんか中国人として恥ずかしくなってきた」
「孔子先生に申し訳が立たねぇ」
などとコメント。プーチン首相がどうこうと言うより、選定基準や賞そのものを疑問視しているようである。
孔子平和賞の授賞式は12月9日。12月10日に予定されているノーベル賞の授賞式より1日早く設定されている。なお、プーチン首相が授賞式のために訪中するかどうかについては明らかにされていない。
参照元: 中国孔廟、 VoA news.com(中国語)
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