「美人」と「制服」と言えば、中国でも誰もが食いつくワードである。先日、中国の動画サイトで美人警官に関する動画がアップされたのだが、その警官のとんでもない行動が物議をかもしている。問題の内容とは、市民からのクレームに対し美人警官がブチギレ、殴る・投げるの暴挙に出たというのである。
「殴った!今殴ったわね!?」と言う声と共に、火がついたように泣き叫ぶ子どもの声。事件の現場は中国の派出所だ。
中国では、戸籍の登録は地域の派出所で行う。ある母親が子どもの戸籍の登録申請に行ったところ、何度足を運んでも「書類不備」で門前払いにあっていたらしい。
公的機関でも人によって言うことが違う。ここまではよくある話だが、その母親が「必要なものは最初からまとめてはっきり言ってください!!」とクレームをつけたところ、居合わせた女性警官が突然キレて手当たり次第にものを投げつけ殴りかかったのである。
ネットユーザーからは、
「警察官としてひどい」
「制服を着ているからには職務を果たすべきだ」
「『人民のために働く』という標語は嘘なのか」
「クレームをつけられても最低限のマナーは守るべき」
「制止しない他の警官もどうかしている」
など、辛辣(しんらつ)なコメントが寄せられている。
また、「公的機関での手続きが効率良くできない限り、いつまでもアメリカには追いつけないよね」と根本的な問題を指摘する声も出ている。激高する女性警官とは裏腹に市民は非常に冷静だ。
その後、戸籍登録申請が受理されたのかどうかは定かではない。だが、後日、派出所は被害にあった女性に謝罪したそうだ。しかし同時に「手を上げた女性警官は、入職したばかりの臨時職員。しかも既に解雇済みなので、本派出所とは一切関係ありません」とコメント。まるで形だけの謝罪、非を認めないようなコメントに、「それでいいのか」とさすがの中国人も呆れ顔である。
参照元: Youku(中国語)