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大阪新名物「たこ焼きようかん」を食べてみた / ある意味本物をしのぐ味

2011年8月2日

大阪名物と言えばたこ焼き。お土産屋さんには本物のたこ焼きから、たこ焼きを模したお菓子、たこ焼きキャラのグッズまで、たくさんの商品が扱われている。そんな中、1つ異様なオーラを発しているお土産があった。その名も「たこ焼きようかん」である。

手のひらサイズの四角い箱に入ったものなのだが、裏を返すと原材料に「砂糖、白あん、ソース、かつおだし、あおさ、生姜……」……ちょっと待て! 「あん」に「ソース」ってどういうことだ!? 何やら嫌な予感がしたが、とりあえず買ってみた。

箱を開けてみると、アルミパックに入ったようかんが出てくる。特に変わったところは見受けられない。が、開封した瞬間、部屋に充満するたこ焼きソースの香り。取り出すと、薄い茶色の固形物の中に四角いプツプツしたものがたくさん見える。……青のりである。この時点でどう見てもコンニャク。芳醇なソースの香りのするコンニャクだ。ビジュアル的にすでにスイーツではない。

圧倒的な存在感に心が折れそうになるものの、とりあえずカット。その感触に、はじめてこれがようかんであったことを思い出した。

そして、口の中に入れてみると、舌にのせた瞬間、ふわっと白あんの甘さが広がった。意外なことにさっきまで充満していたソースの香りがほとんど感じられない。ようかんにしてはちょっと塩味がある気もするが、塩ようかんみたいなもの。コレもありかもしれない。

と、噛んだ瞬間、青海苔の香りが大軍で押し寄せてきた! その後ソースの匂いが大爆発。一気に口の中から鼻へと駆け抜けていった。ようかんのネッチリとした食感とソースと青海苔の強さがガッチリとタッグを組んでいる。飲み込むと、その暴力的なまでのハーモニーは喉までもを侵食。思わず「なんでやねん」とつぶやいてしまった。

はっきり言ってウマいとは言えない。だが、食べられない程マズイという訳でもない。強烈で、衝撃的なのである。たくさん食べたいとは思わなかったが、ウケ狙いとしては大いにアリだ。

なお、この「たこ焼きようかん(150グラム)」は難波、大阪、新大阪等のお土産屋さんで購入することができる。価格は399円。一部の店舗では初心者用にミニサイズ(15グラム、120円)も販売しているそうだ。冗談の通じる友人へのお土産には最適。喜ばれること間違いなしだろう。

(文・写真=MoG45)

参照元:なにわ名物 いちびり庵

▼これが原材料だ、ちなみにタコは入っていない

▼こちらが本体、まるでコンニャクである

▼皿に盛ってみる、スイーツ感はゼロ

▼本物のたこ焼きと並べてみた、やはりただならぬオーラを発している

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